[ヨハネスブルク 27日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は27日に開いた政策決定会合で、主要政策金利であるレポレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、4.00%とした。インフレリスクに対処するため。利上げは昨年11月に続き2会合連続。

利上げは4対1で決定した。1人は据え置きを提案した。ロイターが実施したエコノミスト調査でも利上げは予想されていた。

SARBは声明で「予想されるインフレの動向と上方リスクを考慮すると、インフレ期待を十分に固定し将来の金利の動きを緩やかにするためには、レポレートの段階的な引き上げで十分だと考えている」とした。

ハニャホ総裁は記者会見で、金融政策委員会(MPC)は25bp以上の利上げについては議論しなかったとした上で「11月から現在までに行った決定は慎重なものであり、新たなインフレリスクに対処すると同時に、家計と企業への支援を継続するものだと考えている」と述べた。

SARBは今年の消費者物価の平均上昇率を4.9%と予想。11月時点の4.3%から引き上げた。

ハニャホ総裁によると、SARBはインフレ率が6%を超えることは想定していない。声明では、食料品や燃料、電気料金を起因とするインフレリスクを指摘した。また、世界の金利が現在の予測より早く上昇することもリスクとして挙げた。

スタンダード・チャータードのアフリカ・中東担当チーフエコノミスト、ラジア・カーン氏は、インフレ率は目先、上昇する可能性が高いため、SARBは3月と5月の会合で再び利上げを行う可能性があるとの見方を示した。