慶應義塾・伊藤公平塾長「4月から対面授業9割に転換」
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伊藤公平塾長が理工学部長だった時に、少しだけお仕事を一緒にさせて頂いた事もあり、何回かお話させて頂いた事が有ります。
伊藤先生は、リーダーとして、教育者として、量子コンピュータの研究者として、国際人として、イノベーターとして、全ての分野で一流で、それらを併せ持ったカリスマ性溢れる方です。
また、世界を常に意識されていて、高い視座をお持ちでありながらも、生徒の目線に立って柔軟にお話を聞いてくださる方です。
今回の対面授業9割も、世界の事例を把握されていて、生徒目線、先駆者・開拓者マインドを持つ伊藤公平塾長の強い覚悟が感じられる決断だと思っています。
対面9割で問題が起きたら、その時に解決法を考える「Give it a shot」的な発想(また、とりあえずやってみて、仮説検証のサイクルを高速で回す手法とも言えるかもしれません)は米国で学ばれていた伊藤先生らしい考え方で、現在の日本に一番欠けているものだと思います。
もちろん、「理想の追求」には困難は沢山あると思います。ですが、僕は伊藤公平塾長が慶應義塾、ひいては日本の大学全体をどう牽引・改革されていくのか、楽しみでしかないです。大学に限らず、教育機関のコロナ対策について「なぜオンラインにできないのか」という議論が見られたり、そうでなくても「大学に行く価値なんてない」という議論が散見されますが、私は大学の最大の価値は皆が集える場所を提供し、互いに協力したり切磋琢磨したりできることだと思います。Universityの語源はそもそも「統一したもの」「全体」という意味です。それと同じ価値が提供できる場があるなら、大学はなくなってもいいとすら思います。
また、蛇足ですが「学び」の部分だけを切り取ってみても、座って一方通行的な講義だけが学びではありません。実験や演習、グループワークなどは対面でないとなかなか効果が得にくいものです。
ウニベルシタス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%8B%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%82%B9対面授業に戻すことで、学生同士の交流の機会を正常化するのは大切だと思います。一方で、せっかく手にしたオンラインツールも積極的に活用して、学生に対面授業に来たいと思わせるクオリティを作り出して行ってもらいたいです。
「対面授業と言うと、後戻りするように思われるかもしれませんが、オンラインのツールは積極的に使います。一部の学生は学外から授業に入ってくるかもしれないし、科目によっては外のコンテンツとつなげることがあり得ます。対面もオンラインも区別がつかなくなるはずです。」