ゴールドウインが環境配慮素材「プラックスファイバー」を使った製品を開発へ Bioworksと資本業務提携を締結
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ゴールドウィンは昨年、ファッション産業に関わる11社と「ジャパンサステナブルファッションアライアンス」を設立し、「ファッションロスゼロ」と「2050年カーボンニュートラル」を宣言しており、日本のサステナブルファッションを牽引する存在です。
さらにゴールドウィン単体で2030年には環境負荷低減素材を90%以上に引き上げることを目指すとしています。環境負荷低減素材というと、サステナブルコットンなどの製法にこだわった天然素材やプラスチック繊維の場合はリサイクル繊維などの採用を進めているメーカー(H&M等)はありますが、今回のニュースのような日本発の素材イノベーションの支援になるようなタイアップは個人的に嬉しく感じます。
なお、PLA(ポリ乳酸)は元々生分解性を有しており、コンポスト施設等の適切な温度・湿度では分解が進みますが、通常の環境・水環境では分解されにくいことが指摘されていました。
PlaX FiberはPLAに独自の植物由来添加物を加えたもので、一定環境下で生分解が可能とされていますが、通常のPLAよりもむしろ強度・耐久性がアップしている素材とのことですので、「生分解性がある」というワードで安心せず、廃棄時には適切な施設で処分するためのルート構築は必要となりそうです。生分解性ポリエステル開発したゴールドウィン。
商品の仕上がりと価格もきになるところですが、そこみたさに展示会や店舗にプレスが殺到し、結果全体収益に好影響しそうな。今じゃユニコーンのSpieberですが、ゴールドウインとクモ糸を活用したアウターを共同開発したことで、クモ糸素材の限界に気づき、人工タンパク質素材にピボットしたという経緯があります(2019年にその詳細をWiredが記事化していたけど閲覧できなくなってた...。https://wired.jp/2019/12/12/goldwin-spiber-ws/)。
今回も何かしらの成果を生み出し、両社がさらに前進できることを楽しみにしています!
追記
バイオワークス社、事業内容でおや?なんかTBMと近い領域だなとなおもっていたら、2018年にTBMがグループ会社化していたんですね。