[ソウル 25日 ロイター] - 韓国の現代自動車が25日発表した第4・四半期決算は50%近い減益となり、市場予想を大幅に下回った。原材料コストの上昇や従業員賞与に関連する一時費用の計上が響いた。世界的な半導体不足は第2・四半期から徐々に緩和し、今年上半期に自動車生産が回復すると予想した。

第4・四半期の純利益は5470億ウォン(4億5632万ドル)。前年同期は1兆1000億ウォンだった。

リフィニティブ・スマートエスティメートがまとめた市場予想は1兆5000億ウォンだった。

アナリストは、原材料価格の高騰、部品不足、新型コロナウイルスの流行に伴う物流の制約で第1・四半期のコストがさらに増加する可能性が高いと予想している。

エクゼクティブ・バイス・プレジデントのSeo Gang Hyun氏は電話会見で「車載半導体の需給が正常化するのは、半導体メーカーの生産能力拡大が見込まれる第3・四半期だ」と述べた。

新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大により第1・四半期も半導体不足が続くとの見方を示した。

2021年の販売台数が目標の400万台に届かなかったのは、東南アジアでの新型コロナ流行が続いたことと、それによる半導体の調達問題が原因と説明した。

現代は22年の北米販売台数が20%増加するとの見通しを示した。

ユージーン・インベストメント・アンド・セキュリティーズのアナリスト、Lee Jae-il氏は「半導体不足がどうなるか予測するのはまだ難しい」とし、オミクロン株の拡大やウクライナを巡る緊張など他の不透明要因も残るだろうと指摘した。

現代自動車株は1.27%安で終了した。