都が高校生の医療費も無料化へ…子育て世代の呼び込み図る
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高校生のお子さんがいる家庭にとっては嬉しいニュースだと思います。
医療費を無償化にすることによるデメリットを敢えてあげると、
1、患者側の過剰受診が増える
2、医師側に過剰検査・過剰治療のインセンティブが働く
3、自己負担分をカバーするための国民の保険料が増える
といった点があります。医療費の財源は、元をたどれば国民の財布から払われているものであり、無償化によってその分の負担が増えることは意識しておく必要があります。
高校生は他の世代と比べるとがんや生活習慣病にはなりにくく、そもそも病院にいくことが少ないため、恩恵を受けるケースは少ないかもしれません。5歳ごとの医療費をみてみると、15~19歳は全世代の中で最もかかっている医療費が少なく、0~4歳と比べても約3分の1です。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/08/kekka5.html
一方で、小児から抱えている慢性疾患で定期通院が必要な子供が、中学生や高校生に進学した途端に自治体のサポートがなくなり、毎月の医療費が増えてしまう、ということもあります。そういった方たちにとっては特にありがたい政策と言えるでしょう。もともと20歳未満への医療費は全体の5%も使っていないので、無償化が医療全体としてのコストへの影響は低いとはいえます。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/nenrei_h22.pdf
とはいえ、子育て世代を呼び込むならば、総合的な施策をかんがえなければならないのではならないと考えます。
流山市の施策などが参考になるかもしれません。
▷少子化時代に喝!~千葉・流山の人集め戦術:読んで分かる「カンブリア宮殿」
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/business/entry/2021/025116.html
最初は高齢者世代からの苦情も合ったそうですが、若者が流入して活気が出てくると苦情もなくなっていったそうです。
どちらにせよ、高齢者世代への施策がめだち、若者・小児への施策が少ないなあと感じます。