EXIT戦略の潮目が変わった
KDDIの120億円出資は、コンテンツ業界を変えるか
2014/10/17
昨日2014年10月16日、KDDIがウェブサービス会社12社との連合を発表した。その中でも衝撃を与えたのが、nanapiの子会社化。関係者筋によると評価額77億円、出資額は40億円を超えるとも言われている。NewsPicksでは、このKDDIの動きの狙いを、特集で伝えていく。
近年のベンチャー企業Exit事例
KDDIによるnanapi買収は、ベンチャー企業の大型Exitの事例としてみることができる。近年のベンチャー企業のExit事例を、インフォグラフィックによってまとめた。
注:各種報道より作成。推定金額は、各種インタビューなどをもとに編集部が算出。nanapiのExit、77億円は評価額、出資額は40億円と見込まれる。日本技芸のExitは、株式の51%をおよそ3.15億円で売却したことから推定した。
高額化しつつあるベンチャー買収金額
2011年以降のベンチャー企業Exit事例を見ると、nanapiの売却額40億円は、高額の事例だったことが分かる。多くのExitは20億円以内の規模で実施されており、先日のDeNAによるiemo/MERY買収と合わせて、Exitが高額傾向になりつつあることが分かる。
一方で米国のExit状況を見ると、過去3年の平均Exit額は1.7億ドルを超えている(出典:National Venture Capital Association)。シリコンバレーが生んだベンチャーエコシステムとは、まだまだ大きな差があることも事実といえる。
特集:なぜKDDI、スマホ新事業構想
NewsPicks編集部より以下の特集記事を公開しております。
(インフォグラフィック編集 櫻田潤・荒川拓)