大分・宮崎震度5強 M6.8以上なら気象庁「南海トラフ地震臨時情報発表していた」
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最近地震多い、かなり気をつけないと。一応普段から災害グッズはおいてますが、どこで起きるかなんてわからないからなぁ。都心で外出中だとパニックになるだろうなと。自然災害そのものよりも、それに伴う人の行動が1番怖い。
注目のコメント
今回の地震は日向灘の震源域としてはやや北側の宮崎県と大分県の県境の延長付近で発生しています。地震の発震機構が正断層型と出ていたり、深さがプレート境界からはやや深いことから、いわゆるプレート境界ではなく、沈み込む太平洋プレート内における地震ではないかと考えられます。昨年2月に福島県沖、3月に宮城県沖でそれぞれM6〜7クラスの地震がありましたが、沈み込むプレート内での地震という意味でも似たような地震となります。
宮崎県沖では、20〜30年ごとにM7クラスの地震が発生しており、すでに次の地震がいつ発生してもおかしくない状態になっていると考えられています。ただし震源域はもう少し南側で、イメージとしては宮崎市の沖合となりますので、今回の地震はそれとは独立したものである可能性が高いです。また、宮崎県沖の地震は規模が大きいと念のためそれが南海トラフ地震の一角を成すのではないか、という調査が行われますが、今回の地震はエリアとしてぎりぎり入るものの、規模がぎりぎり小さく、そのため南海トラフ地震の一部とは見なされる基準ではなかったと考えられます。
ただし前述しましたように、宮崎県沖の地震という意味では、今回よりももう一回り大きなM7クラスの地震の発生間隔から考えてもう満期です。いわゆるプレート境界で小さいながら津波を伴うような地震はいつ発生してもおかしくありませんのでご注意ください。ちなみに南海トラフ地震については前回の地震がおよそ80年前ですので、もう20〜50年は満期まで時間があると考えられています。宮崎県沖でM7クラスが発生したからといって、それが南海トラフ全体に影響して連鎖的に地震が発生する、という可能性は現時点では低いと考えられますのでその点はご安心ください。https://youtu.be/OzHj3ChhO2M
13:40 頃から(TBS福島記者)。
・仮定の話だが、震源が同じ場所でM6.8以上ならば臨時情報の発表基準となるか?
→そうだ。M6.8以上で評価検討会が開かれることになる。
・この地震でプレート境界の固着状態等に与える影響は考えられるか?
→現在のところはまだわからない。
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マグニチュードが1上がればそのエネルギーは約32倍。0.2のマグニチュード差は約2倍のエネルギー差。したがって、
「M6.8の地震であれば南海トラフに影響しそうだと認識しているが、その半分の規模で影響があり得るかはわからない。」
という話だと理解しました。
わからないものをわからないと言ってくれた方が、推測を揺るぎない真実であるかのように語る(騙る)より、よほど誠実です。
つい先日の火山噴火に伴う津波警報でも、あれほどの大きな潮位変化が発生した原因はわからないが、とにかく危険を伴うので、既にある津波警報というシステムを利用し国民に危険を周知してくれていました。
気象庁の皆様方におけるプロフェッショナルとしての姿勢には見習うべきところが多分にあると思います。この記事を素人目にパット見で解釈すると、南海トラフが発生するやんと不安になりますね。しかし正しく解釈すると下記のとおりだと考えられ、そう慌てるものでもないでしょう。(もちろん南海トラフ発生が切迫している事実に変わりはなく、日頃の備えは大切ですが。)
正しい知識を備えること、正しく読み解くこと、知らなければ調べること、の大切さを改めて感じました。
一般的な感覚では6.6と6.8の差というのは微々たるもので、じゃあ今回のM6.6でも可能性は同じやん!と思ってしまうでしょう。
しかしマグニチュードは対数表示なので0.2違うというのはエネルギーが2倍違うということです。
また、M6.8なら即刻南海トラフに繋がるというわけではなく、M6.8なら南海トラフに関する調査に乗り出すという書き方ですね。