これまで南部に集中していた半導体産業をラストベルトに持ってくる話。半導体不足と将来的な市場拡大からTSMC、インテル、サムスンが次々と工場を作っているが、それが一時的に供給過剰になる恐れもある。

1週間ほど前から、この話は噂になっていましたが、Intelはとうとう正式に発表しました。ミシガン州の隣りのオハイオ州はミシガン同様、自動車産業が盛んでしたが、ハイテクのIntelが来ることを誘致していたのでしょう。コロンバス市近郊に工場を作るそうです。プロセスノードは発表していませんが、自動車市場向けに作る製品を中心に作るのでしょう。バイデン政権が半導体支援することで、二つの工場設立を決めました。
　CEOのPat Gelsinger氏は、オハイオが製造業がしっかりしていることを主張しています。すでにここの教育機関とも1億ドルのパートナーシップを結び、人材確保に動いています。今年の後半に着工し、2025年末に稼働させる計画です。

バイデンが成立を目指すCHIPS法から3兆円の支援を受け、まず2つの半導体工場を2兆円で、最終的には8つの工場を10兆円掛けてオハイオ州に建設する計画みたいね。プロセスサイズは18A(オングストローム)、つまり1.8nmと言う最先端のプロセスを実現して巻き返しを図るつもりらしい。

Intel's $100B Ohio 'megafab' could become world's largest chip plant
https://www.cnet.com/tech/computing/intels-100b-ohio-megafab-could-become-worlds-largest-chip-plant/

巻き返しなるか!? Intelが今後4～5年で5世代分のプロセスノードを連投
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/ubiq/1340529.html

世界の21年の半導体ランキングは、1位サムスン、2位がインテル、3位がTSMC、4位がSKハイニクス、5位がマイクロンだが、サムスンは前年比で+34％、TSMCは+24％、SKが+38％、マイクロン+33％に対し、インテルは▲1％だった。ちなみに、売上高トップ15の中でマイナスはインテルだけだ。色々と巻き返し策を図っているが、どれだけ国の補助を得られるかなー。

インテルがオハイオ州の州都コロンバス近郊に半導体工場を二つ新設する計画を発表しています。すでに昨日BloombergやTIMEなどが報じていましたが、正式に発表されました。巨額...
リリースは下記です。
https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/jan-21-2022-event-livestream-replay.html#gs.n5bwne

TIMEの報道は下記
「Intel Reveals Plans for Massive New Ohio Factory, Fighting the Chip Shortage Stateside」
https://time.com/6140476/intel-building-factory-ohio/

WSJからはBreakingでプッシュ通知が来ていました。
「Intel to Invest at Least $20 Billion in Ohio Chip-Making Facility」（ WSJ）
https://www.wsj.com/articles/intel-to-invest-at-least-20-billion-in-ohio-chip-making-facility-11642750760?mod=breakingnews

圧倒的な規模で、立ち位置をさらに強固なものへしておくといった感じなのでしょうか。この規模の会社が、機敏に動けると言うことに好感

日本にもこれぐらいの工場があった方がBCP的にも良さそう