【解説】このままだと「おいしいコーヒー」が危ない
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世界のコーヒーの生産国は、毎年の生産量だと
1位 ブラジル 300万トン
2位 ベトナム 170万トン
3位 コロンビア 90万トン
4位 インドネシア 80万トン
5位 エチオピア 50万トン
といったところです。
世界でコーヒーを輸入している国は、毎年の輸入量だと
1位 米国 570万トン
2位 EU 300万トン
3位 中国 70万トン(ただし、正確なデータ無し)
4位 日本 50万トン
です。
生産国上位5か国を足しても、米国とEUの消費分が賄えません。中南米やアフリカで生産量を増やさない限り、価格は上がり続けます。
消費量は、中国をはじめとして増え続けます。
モカの産地であるイエメンは7年間の内戦で壊滅的だし、エチオピアも現在の内戦の展開次第では、輸出はできなくなるでしょう。
中国やミャンマーあたりは増産可能ですが、中国がどれだけ農業に力を入れるか、というのと、ミャンマーは内戦で長期的な設備投資は難しいです。キリマンジャロコーヒーの生産車価格が1kgあたり185円とは驚きです。そんなに安いとは。それがカフェで提供されるときには、1kgで41,900円。手間や付加価値をつけたとしても、これだけ高くなるとは。生産者の出荷価格の226倍です。
京都では、パンデミックにもかかわらず、次々にカフェやコーヒー専門店が誕生しています。付加価値の高さが出店ラッシュの理由でしょうか。そもそもエチオピア高原のレア植物だったコーヒーの木がここまで世界的な作物、飲料として普及したというのは
人類の欲と業の深さを表していますが
多分に漏れず私も1日3杯ぐらいは飲んでしまいます。
日本では沖縄と小笠原の一部で栽培していますがやはり高度がないといい味にはならないということで、
せめて缶コーヒーのような味の調整が効くものは大豆などを使った代用コーヒーにしてヘルシーを謳った商品をヒットさせるなどのことが今後出てくるのかもしれません。
ちなみに、コーヒーの木自体は温度さえ保っていれば日光が少なくても比較的大丈夫なので、室内で観葉植物として育てると葉の濃い色も綺麗でなかなか趣深いです。