日銀利上げの可能性は?
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日銀のHPの統計資料に営業毎旬報告という日銀の資産残高つまりバランスシートがあります。
そこに記載の国債の残高を見ると、意外なことに気づきます。
昨年の4月からこの1月10日までに日銀の保有している国債が、11兆5769億円減っているということです。
つまり、ひと月あたり1兆円弱国債の残高が減っていっているということなのです。
(ちなみに2020/4〜2021/3では、46兆2471億円の増加でした。)
ということで、この1年間でFRBとECBが債券をドンドン購入しているにも関わらず、日銀はテーパリングしていたということです。
日銀は金利をターゲットにしているうえに、既に国債の48.1%を日銀が保有しているため、これ以上買うことが難しいことは、数年前からはっきりしていました。
https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/breakdown.pdf
またコロナによる経済的なダメージ問題は、政府の支援策がメインであると、これまで黒田総裁が何度か発言しているように、日銀の仕事ではないですよということですね。
ところが、マスコミやエコノミストの多くが、日銀が国債購入を事実上停止している事実を、日銀の統計でいつでも知ることが出来るのに、誰もそう言おうとしないのは何故なのか。
誠に不思議な話です。
