【スタートアップトレンド2022 #5】スタートアップの合従連衡が進む「SaaS最終戦争」に
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前年に引き続き、2021年は海外投資家を中心にレイターへの資金流入が進み、250億円を超えるような資金調達のラウンドも出現しました。
長らく日本国内では100億円を超える資金調達は不可能に近く、事実上、レイターステージのマーケットが存在しませんでしたが、そうした状況は一変したように思います。
2022年は、SaaSのPost-IPOスタートアップを中心に、B向け事業の合従連衡がより進展することを期待しています。M&Aの成功事例が増えることは、日本のスタートアップ・エコシステムがより強固なものに発展することに繋がると捉えています。
一方で上場市場の軟調度合いを受けて、足下ではスタートアップへの投資を停止する上場投資家が速くも出てきています。また合従連衡についても、Post-IPOスタートアップの評価が低迷するとなかなか進みづらくなるでしょう。
米国市場も含め、上場市場の影響は避けられないと思います。一般的にIPO主軸かM&A主軸かにより、資金還流のスピードが変わる。
前者は日本で、上場後創業者がすぐに辞めてそのあと次の企業を起こすこともあるが、M&Aの方がそのサイクルは圧倒的に速いだろう。
米国などと同様にイスラエルはこのM&A主軸のイグジット構成であるが、最近多少の変化も見られる。ただいずれにしろ、資金のスピードが速いと人材の流動性も速くなり、当然イノベーションを起こしたり、オポチュニティに対して速くアクションできる。同じテーマがあってもより先行することになる。こちらの記事に登場する投資家による最近の親引け・コーナーストーンインベストメント案件は早くも含み損が5割超です。マザーズでの高いマルチプルでのExitを想定していたレイター投資家やイケイケnote作家の経営陣はどれだけ生き残るのでしょうかね。