2022/1/21

【直撃】ソニーがEVを売るのは「必然」だ

キアラシ ダナ

NewsPicks 記者

自動車業界に、強力なプレイヤーが参戦する。

ソニーグループは1月5日、米ラスベガスで開かれたテック見本市「CES」でEV（電気自動車）事業に本格的に参入することを表明。2つの車種をお披露目し、2022年にモビリティに特化した新会社を設立すると発表した。

ソニーは現時点でEVを量産販売すると明言していないが、吉田憲一郎社長がCESで「安全に移動しながら娯楽も楽しめる。両方を満たす領域に商機がある」と語っており、「ソニーカー」が一般向けにも売り出されるのは間違いなさそうだ。

なぜ今、ソニーはEVに本腰を入れているのか。その背景や狙いを、EVの開発責任者であるAIロボティクスビジネス担当常務、川西泉氏に独占インタビューした。

INDEX

• 「ソニーEV」を売る背景
• 市場投入はいつ？
• 生産、メンテは「協業」で解決
• サブスクモデルが「前提」
• 我々が車を売る「意義」

「ソニーEV」を売る背景

コメント

注目のコメント

• 清水 勝彦

  慶應ビジネススクール 教授

  ・2022年01月21日

  ソニーが自動車業界でどれだけのプレゼンスを獲得できるかわかりませんが、「やる」発言がこれだけ大きく取り上げられている事実は、多くの人たちが野心的な試みを待望していたことがわかります。今の日本のノーベル賞世代が鉄腕アトムに刺激されたように、このEVチャレンジがソニーだけでなく日本中のエンジニアを刺激し、次の高みに押し上げる原動力になればいいなと思います。
• キアラシ ダナ

  NewsPicks 記者

  ・2022年01月21日

  ソニーが作るクルマが、普通に街を走るようになるかも知れません。
  
  「試作と量産は違う」。イーロン・マスクをはじめ、自動車業界に身を置く人が口を揃えて言う言葉です。なんとなく走れるかっこいい車を1台作るのと品質の安定した量産車を作るのでは、全く次元の違う苦労が発生するという意味合いです。
  
  そういう意味で、ソニーがEVの量産・市販に動き出したのには大きな意味があります。ソニーは2年前にEVプロジェクトを発表していましたが、これまでにもNPの取材に対しても市販の方向性を否定していました。果たして、その決断の背景には何があるのか。ソニーはEVビジネスの何に魅力を感じ、何を武器に戦っていくのか。プロジェクト責任者の川西泉・執行役員に独占インタビューで聞いてきました。ぜひご一読下さい。
• 山邊 昌太郎

  一社）広島県観光連盟（HIT） チーフプロデューサー　兼　常務理事事業本部長

  ・2022年01月21日

  「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」がソニーのビジョンなのだから、それを最大限発揮するうえでも、ありとあらゆる生活空間や時間に目を向けるのは当然のこと。ビジョンに忠実な取り組みだなぁって。
  めちゃ期待するし、応援してます！