英国、新型コロナ規制ほぼ撤廃 「感染水準低下」と首相が表明
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
昨日時点で1日あたり感染者はまだ10万人を超えているのでやや拙速な感じもしますが、新規感染者数が日々激減しているのは確かです。
また入院が必要となるような重症の人も、1月に入って以降減少し始めました。
これら統計情報からの予測と、政府医療系専門家組織による1月14日のレポート「オミクロン株は成人では重症化率が有意に低いことについて、強く信頼に足る分析結果が得られた。」によって、今回の「規制撤廃」政府判断に至ったことが分かります。
大切なことは「規制撤廃を政府が判断した」という事実ではなく、国民に対して詳しい分析情報がリアルタイムに公開されているため、なぜこのような政策決定に至っているのかを国民が理解できる状態であることにあると思います。
政策は「お上が決めたこと」として、ただ受け止めてルールを守ることにいそしみ自粛警察したり、決定内容だけを見て批判したりするのではなく、正しい情報をもって各自が政策に対して適当な距離感で行動・意見できるようになっているという、市民社会の発展度合いそのものに日本が学べる大切な点があります。イギリス在住の友人の話では、もともと国民の間でNHSに対する信頼が絶大であるからこそ、情報を詳細に開示して理解を得られ、アンチワクチン運動もあまり出てこないという事情のようです。
アメリカではいくら情報を開示してもデマが止まらず、ワクチン接種が進みません。日本ではこれほどひどくはありません。とはいえ、政府のコミュニケーションはもうちょっとなんとかならないかとは思います。なんとか日本の状況にうまく合った開示の仕方ができるようになってほしいものです。