アベノミクス失敗を認めることになる？「量的緩和策の撤回」を言い出せない日銀の本音

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• 清水 誠

  東京国際大学 教授

  ・2022年01月18日

  「量的緩和策は、日銀が国債を積極的に購入することで大量のマネーを供給し、市場にインフレ期待を生じさせる政策である。日本は長く低金利の状態にあり、これ以上、名目金利を下げることができない。このためインフレ期待を醸成し、実質金利を引き下げることで設備投資を促す」
  
  「2％の物価目標を達成するため、日銀は年間60兆から80兆円もの国債を買い続けたが、物価はほとんど上がっていない」
  
  実際に物価が上がらないのに、インフレ期待だけ保てるはずはありません。確かに失敗であり、特にリフレ派の失敗と言えるでしょう。

注目のコメント

• 小川 健（たけし）

  専修大学・経済学部(国際経済) 専任教員

  ・2022年01月20日

  黒田さんの策が正解だったとは思わないが、白川さんの策を転換したこと自体には意味があったように思う。
  
  あれだけ判断基準の分からない動きをする今の日銀に対し、専門家の観点から妥当という方が難しいのであって…当然、批判記事も出てくる。
  
  それにしても…
  
  (著者の言い分はさておき)
  日本の国債などいまやまやかしでも返せる量には無いから日銀で持つことにも説明が付くのに、まさか塩漬けにはするつもりはないとでも言うのだろうか。