アマゾン、英発行ビザカード利用停止の方針撤回-解決策模索を継続
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VisaとAMZONは、ある意味確信犯的な交渉をしているものと推測します。
どこが確信犯的かというと、この交渉を決してアメリカ(VisaもAMZONもアメリカが本社)でしていないことです。
アメリカでこれをやれば、当局を巻き込んで大変な騒ぎになりますし、白黒はっきりさせないといけなくなるからです。
イギリスは、EUから脱退して、EUが定めていたカード決済手数料の上限(デビット0.2%、クレジット0.3%)の適用がなくなったはずなので、それでVisaは手数料を上げてきたのでしょうか?
イギリスでは、クレジットカードもデビットカードもVisaが発行枚数が一番多いはずですが、クレジットカードは競合のAMEX、Mastercardもそれなりです。一方で、デビットカードのVisaのシェアは圧倒的なはずです。となると、デビットカードに関しては、AMAZONは争うことは得策ではないと判断したということですね。
注目のコメント
Amazonは「VISAの決済手数料が高いから下げろ。下げないとAmazonで使えなくするぞ」と圧力をかけ、VISAは「Amazonの消費者が困るぞ」と対抗する。ほとんどの事業ではVISAとは戦えないですが、Amazonほどのプラットフォーマーならガチンコで戦えるんですね。
日本でもAMEXは手数料が高いから使えないというお店もありますね。正直、VISAが高いというイメージはありませんでした。シンガポールに端を発したVisaとの確執。シンガポールとオーストラリアでは、すでにVisaのクレジットカードが使えない状況とか。英国は期限寸前で一時撤回ということになったようです。
しかし、AmazonとVisaが完全に合意したわけではなく、合意を目指して緊密に取り組んでいく、というレベル。場合によっては、ふたたびVisaのクレジットカード利用停止ということもありえます。
いずれにせよ、将来的には、Amazon経済圏で使える独自決済を推進していくことでしょう。Amazon vs VISAの手数料の攻防戦です。1/19で英国のAmazonでVISAを利用停止すると言っていた件ですが、一旦撤回とのこと。撤回といっても、現状は交渉中のため、今は止めはしないというだけなので、今後の展開次第ではどうなるかはわかりません。
短期的には、英国では、VISAのシェアは圧倒的なので、Amazonとはいえ無茶な交渉はできないのでは?と思いますが、昨年、Amazonがデジタル通貨の活用を模索するという報道もあったので、今後、自社発行デジタル通貨の決済等、自前化に舵を切っていく可能性は大いに有り得ると思います。