2022/1/18
【直撃】980万人が毎日遊ぶ「言語学習」アプリの秘密
ゲーム感覚で、遊びながら言語を学ぶアプリ「Duolingo(デュオリンゴ)」をご存じだろうか。
全世界で4200万人の月間アクティブユーザーがおり、英語、中国語、韓国語をはじめ40言語のコースを提供する。
グアテマラ出身のエンジニア、ルイス・フォン・アン氏らが2011年に創業し、2021年7月にはNASDAQに上場を果たした。
最大の特徴は、ゲーミフィケーションを使った「継続させる工夫」だ。毎日遊ぶユーザーは980万人、中でも365日以上連続でアプリを開いているユーザーは、実に100万人に及ぶという。
気になるのは、三日坊主になりがちな言語学習を、どうやって続けさせているのか、だ。そして、毎日アプリで15分遊ぶだけで、本当に話せるようになるのか。ビジネスモデルは?
フォン・アンCEOを直撃した。
INDEX
- 英語は、年収に直結する
- サブスク収入が7割
- クレイジーな英語テスト業界
- ABテストでみるシンプルな指標
- Duolingoで、喋れるようになる?
- 「ひらがな」で学んだこと
- アプリを開かなくなる「一番の理由」
- 競合はTikTokやインスタグラム
英語は、年収に直結する
──Duolingoとは、どんな会社ですか。
スマホを通じて、無料で楽しく、効果のある学習を届ける会社です。
私は、中米のグアテマラという、とても貧しい国で育ちました。
そこで痛感したのは、お金があれば良い教育を受けられ、年収の高い仕事に就けるということ。一方でお金がないとよい教育を受けられず、稼げない悪循環に陥るということです。