ロッテ、生産地支援のチョコ会社買収 持続可能な調達へ
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このニュースは日本のD2C界隈に夢を与えたでしょう。日本のD2Cブランドの年商は1桁億が大半な中で、今回のM&Aは営業利益に対して軽く50倍以上、下手すると100倍くらいの企業価値がついたのではないでしょうか。
グローバルでは大手企業がD2Cを買収するケースはフツーでしょうが、日本ではまだ少ないという認識なので、今後増えてくるかも見ていきたいですね。
注目のコメント
サステナビリティ経営の実現方策としてM&Aを行う例が散見されるようになっていますね。
つい最近も、IBMが、排出量データの分析技術を有するスタートアップEnvizi(オーストラリア)を買収とか、投資機関EQTが廃棄物エネルギー会社Covantaを買収、といったニュースを見たな~...と思いながら検索してたら、PwCとレフコのこんなレポートを見つけたので、ご参考まで...
「サステナビリティ経営へのシフトとM&Aの関係」
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/2021/assets/pdf/sustainability-ma-report.pdfカカオはこれまで森林破壊や労働者の貧困・児童労働などがクローズアップされることが多かったのですが、暖かく多湿で雨の多い、世界でも限定されたの地域しか栽培ができないことから、気候変動の影響も受けやすい作物としての認知も広まってきました。
環境を破壊しないカカオ豆生産、農家の自立と生活改善を促す支援や適正価格での購入というと、これまではソーシャルベンチャーがエシカル製品・フェアトレード製品として、大手企業とは異なる客層をターゲットとして販売するものでした。
しかし、世界に影響を与える大手企業こそ持続可能性を追求し、事業活動による悪影響を阻止するだけでなく、むしろ世の中を良くしてべきだという風潮が強まってきています。これに加えてEUで「森林破壊防止のためのデューディリジェンス義務化」に向けての動きがあり、カカオも対象製品ですので森林破壊防止のデューディリジェンス(リスク特定・防止・改善)を行わないと、対象市場に上市すらできなくなる可能性も出てきました。
フェアトレードや持続可能性への取り組みを仕組化しており、農家との距離が近くサプライチェーンを確実に辿ることのできる、信用ある既存の製造販売会社と連携することは、大手企業にとって配慮の行き届く供給網確立のためのひとつの手段であり、今後もこのような連携が加速すると思います。