【1万人調査】若者vs.中高年「価値観ギャップ」の全貌
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世代でのレッテル貼りのリスクもわかりながらも、平均点としての違いをしっかり数字で見に行こうとしているという姿勢はとても良いと思いました
さて、個人的に特筆すべきは各項目のグラフ
右上から左下に基本は直線で、大きな傾向として相対的に見れば若者が望むものは中高年も望む、そうでないものはそうでないということ
ただし、線が原点を通らず上に寄っており、個別の設問への意見というよりは社会の「変化」に対する反応として年を経るごとに保守的になるということを言っているだけ、ということですね
これは、今の中高年のビンテージ(〇〇年生まれ、みたいな)の問題というよりは、人間は長く過ごした環境が変わることに対してネガティブになる人が一定いるが人生経験が少ない若者は柔軟に受け入れやすい、というどの時代においても普遍的な真実を述べているだけ、と感じました
特筆すべきとすれば直線から極端に上にプロットされている項目のみで「仮想空間」「男性の化粧」「性転換」の3つのみですかね
注目のコメント
常に自分をアップデートしているつもりでも、若い世代と話していると感覚の違いにハッとさせられることがあります。その「違い」の正体を深堀りすることで、学べることは多いのではないでしょうか。
誰もが気になる「ジェネレーションギャップ」ですが、人を世代で分けて語ることには「レッテル貼り」という批判もつきまといます。若い人たちの中にも「Z世代」とひと括りにされることを好ましく思わない人が大勢います。
しかし本特集の取材中、Z世代から次のような言葉を聞くことができました。「立場の異なる相手を理解するには、"攻略"のとっかかりが必要。そのとっかかりとして、世代論は有効だと思った」その言葉には、大いに背中を押された思いがします。
第1話では、博報堂生活総研が実施した1万人意識調査から、若者と中高年の「価値観」の違いを浮き彫りにしようと試みます。たいへん厚みのあるデータなので、記事中で紹介した以外にも多くの発見があることでしょう。ぜひ、皆さんが感じられたことをシェアしていただければ幸いです。イマドキのアプリとかJK用語知ってるか、みたいな表層の話ではなく。若者と中高年それぞれが思い描く”未来予想図”から根本的なジェネレーションギャップのポイントを可視化しちゃおう、という特集の第一弾です。
(弊所提供の「2040年に望む未来」120項目の1万人意識調査データが元になっています。)
内濱、三矢研究員が言及している通り、メタバースも含め「モノからイミへ」のシフトに乗るかどうかは結構世代の分かれ目な感じがします。
若者は多様性を認める、たくさんの選択肢がある事には肯定的である一方で、権力者への権限集中にも肯定的だったり、飛び級制度や通年採用のような同世代の中で差がつきそうなことにはむしろ中高年より消極的、という傾向も垣間見れます。
皆さんはどんな未来のギャップに注目されるでしょう?ぜひ多くのコメントお待ちしております!ちなみに、経済学者のギウリアーノとスピリンバーゴはアメリカのデータを基に、若い頃の不況経験が、価値観に影響を与えることを実証的に明らかにしています。
具体的には、18-25歳の間に不況を経験するかどうかで、その世代は価値観に大きな影響を受けるとしており、この価値観は、その後年齢を重ねてもほとんど変わらないようです。