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三菱重工、原発を十数分で出力制御 再生エネ補う

日本経済新聞
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    国際環境経済研究所 理事・主席研究員

    今のPWRは炉心の大きな出力調整をホウ素濃度の調節で行うのですが、その方式だと短時間ではできません。そのためこれは多分、制御棒だけでやる方式だと推測します。
    技術的には新しいアイデアというわけではないですが、制御棒の増強が必要なので、設計は根本的に変える必要があるのだろうなと。ただ技術的には十分見通しがあるだろうと思います。
    【追記】緊急時には制御棒だけで原子炉を止めることができるはずのに、なぜ出力調整用に制御棒の増強が必要なのか?について若干の補足を。正確にお伝えしようとすると、原子炉内の出力分布云々の話になるので、それは脇において、イメージつかんでいただくための補足をすると、今の制御棒はオンオフ機能は持つものの、繊細な動きができないので、制御力の弱い棒を追加で設置する必要があるだろう、ということを意図したコメントでした。

    これまで原子力は限界発電費用が安いので(燃料費用がほとんどかからない=発電コストは基本的に固定費=稼働率高く使う技術です)調整しないのが経済合理的でしたし、日本は地域の反対で調整運転はしていませんでした。フランスなどでは出力調整運転は普通にやっているのですが、日本では、四国電力が伊方原発の出力調整運転の試験をやった時も反対運動がすごかったというのが歴史。NHKの1988年のアーカイブです↓
    https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030705_00000

    再エネとの共存を前提とすると必要な機能だということでしょう。SMRではなく中型炉でこれができるというのは売りになるでしょうね。


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    NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

    昔、電力制御の研究も実はしてたのでちょっと蘊蓄があるのですが。

    これ、なにげにめちゃくちゃ重要な技術だと思う。基本的に原発はベース電源といって需要に応じて変動させることなく一定量を発電させ、需要の不確定性に応じた増減は火力と水力が担っていた。水力は限られているので日本だと結局火力が必要になる。

    そこへきて再生エネルギー。その導入は供給側にも不確定性を生むため、やはり火力による調整が必要になるというジレンマでした。原発の出力をもっと柔軟に変えられるなら、火力を減らせるということ。もちろん15分以下の時間スケールの変動もありますからゼロにはできませんが。

    もちろん原発というと日本ではセンシティブな話題なのは承知しています。やはりあんな事故がありましたから、僕は向こう数十年のスパンで脱原発を進めるべきと思います。しかし短期的には、温暖化対策と電力確保の観点から、原発は必要と思っておます。反対か賛成かのゼロイチで分かれて対立するのではなく、短期的ゴールと長期的ゴールを分けて考えるのがいいと思っています。


  • WithMetis 代表取締役 理学博士(物理学)

    既存の原発でも、制御棒による制御や、冷却水温度の上昇による原子炉の自己制御性を利用して、原子炉の出力を約10分で8%まで抑えることが可能なようです。
    (以下、リンク先は、高知県のサイトにある伊方原発に関する資料)
    https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030901/files/2016080800247/tomerutaisaku_1.pdf

    原理的には、出来ないわけでないようです。

    また、国際環境研究所前所長 澤昭裕氏のblogには、
    「原発は、固定費が大きく可変費が小さいので、出力一定で運転する方が経済性の面で望ましい。しかし、技術的には出力調整ができないわけではない。もともと、軽水炉は潜水艦という移動装備のエンジンに使われている技術であり、出力調整ができなければものの役に立たない。原子力発電の比率が高いフランスなどでは、通常の発電所でも出力調整が行われているくらいだ。にもかかわらず、日本でできないでいるのは、チェルノブイリ原発事故が出力抑制運転の試験中に起こった等々の理由で、反原発勢力が強硬に反対してきたからである。」
    とあります。
    https://ieei.or.jp/2014/09/sawa-akihiro-blog140902/2/


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