[北京 13日 ロイター] - 中国は大豆の自給率を向上させるため、向こう4年で国内生産を急拡大する方針だ。2025年末までに、約2300万トンと現行の1640万トンから40%増やす。農業・農村省が13日に公表した作物栽培に関する5カ年計画(21─25年)で明らかになった。

目標達成を25年に設定したのは、新型コロナウイルスで農作物の供給網の混乱が続いていることや、大豆供給世界2位の米国との緊張関係が長期化していることが背景。

中国は19年、大豆輸入における米国依存を低減するため、国内増産計画を打ち出した。中国は大豆需要の約85%を米国などからの輸入に依存している。

中国の大豆生産量は21年、前年比16%減にとどまった。一部農家が大豆から、トウモロコシなど収益性がより高い作物に栽培をシフトしたことが要因だ。5カ年計画では、大豆を中心とした耕地面積拡大と、大豆・トウモロコシ栽培の循環プログラムを拡充する方針が打ち出された。