米ＦＲＢ、インフレ制御が「最重要責務」＝ブレイナード理事

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• 井上 哲也

  野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部　シニア研究員

  ・2022年01月14日

  最初の90分程度をliveで見ましたが、共和党の主力議員は、金融規制や気候変動に対するブレイナード理事のこれまでのスタンスを厳しく批判し、先日のパウエル議長の再任公聴会とは全く異なる雰囲気でした。
  
  一方で、インフレに関しては両党の議員とブレイナード理事との主張に余り違いがないという興味深い展開であった一方、パウエル議長への厳しい姿勢で有名な民主党のWarner議員が、主たる産業における寡占的構造がコスト上昇の価格転嫁を容易にしているという仮説を示したことが注目されます。
  
  いずれにせよ、全体の議論を通じて共和党のブレイナード氏への厳しい見方が確認されたところであり、議長への道はかなり険しいように感じました。