経営の動脈と静脈
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社長ブログはじめてみました。
元CTOなので、はじめはシステムに近いような捉え方で経営を理解しようとしたのですが、常に変化しつづける人が組織を構成しているので、生命体のような捉え方をするとしっくりくるなと気づきました。
今回は経営会議を心臓とした動脈と静脈のサイクル、という形で意図的にシンプルにわかりやすくしてますが、実際の現場は人体と同様に相当程度複雑なものなので、丁寧に向き合っていく必要があります。
このアナロジーで、会社にとっての目とは?口とは?腎臓とは?という観点で見てみたり、動脈硬化や白血病のような病気がないかなど、いろんな角度で組織を見つめていくと面白い発見ができるかもしれません。ChatworkのCEOも元CTOなのですね。おもしろい潮流です。以前にSmartHRのCEO交代のニュースに付けたコメントを下に貼り付けます。
https://newspicks.com/news/6435511
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CTOあるいはプロダクト開発の責任者がCEOになるという流れが最近多く観測されています。
新しいところではTwitterのアグラワルさんやインテルのゲルシンガーさんも元CTOです。Googleのピチャイさんやマイクロソフトのナデラさんは元エンジニアでありプロダクト開発の人です。
日本だとまだまだ事例は少ないですが、LayerXの松本さんやドワンゴ川上さんなど異色の事例はあります。(あと弊社ユーザベースの稲垣さんも近い例です)
その理由を考察してみると、まずプロダクトの方向性を決めることこそが企業価値の最大化に直結する時代ということがありそうです。もちろん上手に開発していくことも重要です。
あとは、ソフトウェアエンジニアが社内の最大勢力であることが増えたのも要因の一つと思っています。人数の多い組織を担っているから繰り上がりやすい。
いずれにせよ、今後も活発になっていく流れのうちの一つの事例だと思います。動脈と静脈の流れ・循環は面白いし、確かにと思う。
この医療のアナロジーに乗ると、バイタルと問診の両方が重要だと思っている。様々な数値があるので、数値だけ見ているわけにはいかないし、数字を作ることばかりしても付加価値にならない。一方、組織が大きくなるほど、定性だけだと状態を理解することのコストが大きくなりすぎる。
バイタル(KPI)ばかりが中心になると、悪意がなくても無意識的にそれをハックしに行く現実も起こりやすい(人間は見えるモノに対して弱い)。
両方の行き来で、循環が上手くいって、心身共に健康であることが重要。