東証プライム、1841社上場へ 経過措置で296社が残留 4月に3市場に移行
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これまで、東証一部のメリットはTOPIXに入ることができる、という大きなメリットがありました。
東証一部に上場すれば自動的にTOPIX構成銘柄のひとつになる、というインパクトは大きくて、TOPIXに連動するインデックスファンドが多数あることから、資金流入が見込まれるし、さらに国内機関投資家のインデックスファンド比率が高いので、結果的に国内機関投資家の株主比率増加が見込まれました。
今回の再編では、TOPIXとは切り離されるため、プライムに残ることが上場維持コストに見合うか、個人的には興味があるところです。
注目のコメント
1. 結局IRコンサルのための仕分けだったのではないか。
2. とはいえ、現状維持ではまずいという危機意識づけはすすんだ。
3. プライムを100社に、上場廃止・降格基準の厳格運用をすれば事足りた。JPXの見解を知りたい。
4. 改善計画書に蓋然性の低いものが散見された印象。
5. 将来性のある会社を一つでも多くデビューさせ、こなれた株価形成を促そう。メジャーと3Aを振り分ける東証の改革が企画倒れに終わったのは、これまでのみなさんのコメントのとおりですよね。
ま、気にせんでもええやん!って話しなのかもしれませんが、この失態は結構海外に恥を晒してしまっています。
昨日のフィナンシャル・タイムズ紙にも『日本の新年の抱負はしくじるのがオチ』(Japan’s New Year’s resolutions are bound to fail)となんともありがたくない記事が掲載されていました。
そのなかで東証の掛け声倒れのことが触れられていました。どうせ日本は変わらんよ、という論調で終始展開されていて、かなり恥ずかしい記事です。プライムは一桁少なくていいですよね。と、こういうことはもう散々言ったし、言われているのでスルー。
それより、1.経過措置を取ってでもプライムにしがみついた企業、2.東証1部から敢えてスタンダードを選んだ企業、3.マザーズではないけれどグロースを選んだ企業、4.マザーズやジャスダックからスタンダードを選んだ企業、などの今後に注目したいと思います。
特に4の企業は、今まで5項目守っていれば良かったコーポレートガバナンスコードを、いきなり83項目対応しなければならないわけです。どうなるのか興味深いです。
それにしても、曲がりなりにも市場改革をしたのに、グロース市場に所属する企業数が圧倒的に最も少ないというこの事実こそ、日本の現状を表していますね。