「日本を鎖国したいのか?」、楽天Gの三木谷社長が首相を批判
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「今更、新規外国人を入れないことになんの意味があるのか?判断があまりに非論理的すぎる」との楽天G三木谷社長の感想ですが、私もそう思います。「論理」ではなく、実は「事情・感情」を優先した判断かも知れません。
先に報道された記事にも書きましたが、現状の水際対策とされる施策は以下にあるように全ての国・地域からの外国人の新規入国の停止しています。https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html
少なくとも日本の一部には、これらの諸外国よりも明らかに感染率の高い地域がありますので、「『必要以上の』水際対策」を行うことは当然に無意味だと思います。これを今するくらいなら、国内で感染蔓延地域からの人流を止めたほうが良いケースもあると思います。
水際対策は、100%封じ込められている地域に対し、ウイルスが流入する可能性がある方が外部から来る場合は、その境界を高いレベルで封じる対策でした。「国内の感染がほとんどない地域かつ感染蔓延が見られる外国に対して実施する意味はあります」が、そうでない限りは効果がないため、経済的なデメリットだけが出てくると思います。
論理的な(?)理由があるとすると「空港職員の仕事が減る(心身の休養)」くらいしか思い浮かびませんが、政府が公務員や政府に近い職員に最大限配慮をするように思えませんし、それを最優先する必要性も見当たりません。
なお、外国人の入国禁止は、日本の空港でのトランジット禁止を含んでいませんので、もともと外国の方からの空港職員、航空会社乗務員を介した間接的なウイルスの流入が止められるものではありません。これを止めるには、外国との航空便、船便をすべて止めるしかありませんが、このようなことに意味がないことも先に書いた通りです。水際対策の継続を批判する方が相当数いるようですが、ウイルスの流入経路の一つを塞ぐことの意味は、内外です感染のレベルが明らかに異なる現時点では、それなりにあるというのが私見です。問題があるとすれば、ワクチンの国内在庫(1〜2回目分として確保した在庫で、3回目に転用できる分)と今後の新規輸入量(とそのスケジュール)に基づくブースター接種の見通しをわかりやすく示していないので、厳しい水際対策がずっと続く(=鎖国という連想)のではという恐怖感をもつ人が増えてしまったという点でしょう。これは、昨年からの酷い経験のトラウマです。
まずは、国内経済を回すのが今の課題で、海外との物理的往来の再開は二の次だと私は思います。政府は、批判に怯まず、わかりやすく見通しを示して、国民の誤解をとけば良いのではないでしょうか?