「賞味期限の長さで価格変動」食品ロス削減へ実証実験
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生活者にとって身近なダイナミックプライシング(需要供給状況に合わせて変動させる価格戦略)による売り切り促進実証事業がクローズアップされていますが、同時にデジタルサイネージ・電子チラシアプリによる青果物の産地と作り手を意識させる販促や、Bluetoothタグと自宅の重量センサによる生活者の消費・在庫・廃棄状況を把握する実証事業も行うと発表されています。
https://www.ryutsuu.biz/it/o011113.html
ダイナミックプライシングによる売り切り促進は、イトーヨーカ堂以外でも取り組みが加速しており、海外でも既に機能しているところもあることから、一定の成果は得られると考えています。
一方で家庭での消費状況の把握は、手動による計測も認められており、実証試験中のみ使い切りが意識されることが予測され、実態把握はなかなか難しそうだと思います。また、把握することも重要ですが、得られた結果を踏まえてどのような示唆を生活者に与え、事業に結び付けていくのかが重要であり、分析結果と今後の見通しの発表にこそ注目したいところです。とりあえず全商品にシールを貼ることでグループ分けしておいて価格の変更はデータ上で行うということですかね。時間の経過とともに都度シールを貼り替えてスタッフさんが疲弊するのでなければ良かったです。
というよりも、「消費期限が長いものを選んだら表示価格に○%上乗せします」にした方がお店の収益性も上がって良いのでは?棚の奥から商品を取ることが習慣化している人(高齢者が多い)が原因の食品ロスも結構多いと思いますよ。電子式 値段表は、棚在庫全部から、消費期限の範囲を検出して、定価とするべきは、当日か明日か、明後日か、判別してくれるのでしょうか。
当日の棚在庫が全部売れたら、即時、翌日の商品についてる加算分がゼロになる仕組みです。
もしレジ前に行列ができると、POS入力前なので、電子値札への更新トリガーが掴めず、高い買い物を強いられる客も出てきそうです(または、高額が嫌われて 売り上げ機会損失)
この脆弱性を逆手にとって、需要過多な商品を狙って、不当に値上げの道筋を与えてしまわないでしょうか。
わざとサボって仕入れ頻度を悪くし、一番古い商品をPOS入力しないで、コッソリ隠しておくだけです。
悪知恵を加味した上でサスティナブルな仕組みにするには、
1.棚在庫のリアルタイム把握(万引き検知)
2.製造日の全数トラッキング+消費期限データベース
3.リアルタイムな入金(棚から取ったら課金)
4.即時 電子値札の更新
5.返金システム
6.高頻度な棚卸オペレーション(システムと現品とが合わなくなるので)
結構大変そうです。
もう、自動販売機にした方が、スッキリしそうです。