「超高級輸入車」販売が最高 21年、コロナ禍や株高背景
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10年前にアップルの株を2百万円で買って持っていれば2千万円以上するフェラーリが買えますからね・・・ 半導体不足で作れなかったといった要因はあるものの、2021年の国内の新車販売台数は前年比3.3パーセント減、そのなかで高級車とされるレクサスブランドは前年比4.2パーセント増という状況ですから「海外旅行に行けない富裕層の購入意欲が高まった。世界的な株価上昇も追い風だった」というのは納得です。とはいえ日本の所得格差はカナダ、フランス、ドイツといった国々より大きいものの、米国、英国、韓国などより小さくて、先進国の中では中くらいであることも知って置く必要がありそうに思います。
「コロナ禍で生活に困窮する人も目立つ中で、経済的な格差が浮き彫りになった」とありますが、高級車が海外旅行に代わっただけなら、必ずしも格差拡大を表すものではありません。
再分配後のジニ係数が下がり気味、つまり所得格差が縮小気味の日本で格差が強く意識されるようになった背景には、低成長が長く続いて中間層が等しく貧しくなって、貧しさゆえに小さな格差が殊更大きく見えるようになった側面もありそうです。再分配ばかり強調して肝心要の企業立地環境の改善が遅れると、国民が更に貧しくなって、一般国民の生活が一層辛さが増しかねませんから。友人のフェラーリディーラーによれば、今は本当に凄いことになっていて、人気車種は2年待ちがザラだそうです。
彼の分析ではコロナの補助金や、無利息同然の特別融資を受けてお金が余っている会社などが、先物として買っている、とのこと。
私は車は詳しくありませんが、限定プレミアムが付く超高級車は中古になって値段が下がるどころか、ドンドン市場価値が上がっていくのだそうで、それを見越した投資の一環のようです。
今一つ釈然としない方も多いと思いますが、これがコロナがもたらしたもう一つの世界の姿だということです。