米国とロシア、戦略的安定対話 ウクライナで隔たり、難航か
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注目のコメント
ウクライナが「事実上の緩衝地帯と」なるしか折り合いをつける方法はないと思う。対立する大国の間に緩衝地帯が必要なことは歴史を見ても理解できるところ。あとは、双方の原則論に傷をつけない形での外交のアートがどこまで発揮できるかという問題である。なんとか交渉がまとまることを祈る。仮にロシアのウクライナ侵攻を許すこととなれば、米国のリーダーシップに対する悪影響はアフガンの比ではないであろうし、その場合、台湾海峡や尖閣諸島など対中フロントへの影響も避けられないと思うので。
アメリカによる一方的なNATOの東方拡大がついにウクライナまで迫ってきて、ロシアが黙っていられるハズがないですよ、と言う話。
本件はクリントン政権時の"ロシア騙し"にまで話は遡る。
当面、旧東欧諸国をNATOに引き入れる事はしないと言う約束をしておきながら、ロシアが弱体化したと見るや東欧諸国をNATOに引き入れはじめたのが原因だ。
そのうちロシアが軍事力を回復しはじめ、中国までもが台頭しはじめたため、現在のような状況となってしまった。
以下の記事の文末が端的に状況を表している。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/11177
>「NATO拡大の際には、ロシアの脅威は存在していなかった。それなのに米国はちゃんと守る意志も力もないのに、これら一連の諸国を防衛すると約束してしまったのだ」と。<
アメリカには中国とロシアに対抗できるだけの力はむしろ無い。
当時の約束に立ち戻って、一旦NATOの東方拡大を見直し、ロシアに謝罪するのが最善ではないだろうか。
仮に東方ツッパすると「アメリカは同盟国を守らない」と言う実態が明るみになってしまい、アメリカの覇権は後退するだけでなく、世界的な大混乱の可能性すらあるだろう。
そのタイミングでの中国による南シナ海周辺への侵攻も当然念頭に入れておくべきだろう。米国の「マニフェスト・デスティニー」、相変わらず健在ですね(苦笑)。
片や自己サバイバルモードで具体的・現実的提案を骨折って提示しているのに対し、もう一方は自らの理想に基づき原理原則貫徹でそれを一蹴。クリミア奪取の時から変わらぬ風景。ウクライナ人もロシア人にも友人がいます(中には露↔︎ウクライナ夫婦も)が、米国にいる彼らは教育レベルが高く、そういう冷めた目で見ています。
相手の文化と事情を理解せずに有効な外交交渉など出来ないので却って米国益を損ねている、という事を官僚から国民まで理解していない図式(に対する本コメント欄の指摘に脱帽)。自分の家庭で手一杯な西洋男児がスラブ族夫婦の離婚騒動に「正論」介入して、火傷どころか火事になりかねない。このまま行くと露軍の「自国民保護」侵攻とウクライナの東部分割になりかねず、離婚したスラブ嫁もそれで幸せなのか?天然ガスが止まる西欧町内はそれでいいのか?
自分はどちらの米政党支持というほど単純な人間ではないですが、時に理念が強すぎる民主党はホトホト外交が下手だと思う。
4〜8年で振り子が触れる国政(疲れる)では、30〜100年単位で作戦を練っている相手に長期的戦略で敵わなかったりするのですが、その分重要になる外交の「KY」能力も、中露という東世界の方がハイコンテキスト素地なので勝てなかったりする。かくして振り子は振れ続け、1910-30年代は繰り返すのであった…。
以上に鑑みて、日本にはその世界1位のKY能力を発揮して北方領土返還はうまくやって欲しいですね。前進基地を整備しない約束してでも戻って来ればしめたものです。なお、自分も誘われてロシアサウナに行ったりした(狭い部屋で半裸でスラブ人に囲まれ木の枝で鞭打たれるのは最初勇気が必要^ ^;)経験から、プーチンを長門湯本温泉に浸けたのは大正解です。