米、コロナ入院が過去最多 オミクロン感染急増で
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年末に引き続き、今週一週間ニューヨーク市内の大学病院でオミクロンの入院診療にあたっていました。その業務は、予想以上に厳しいものでした。
ここにも報告されるように、あまりにも感染者が多く、十分検査も追いついていないのだと思いますが、病院に来るすべての患者さんがコロナではないかと思われるほどの出現頻度になりました。
デルタ以前と比較し、あまりに感染が広がりすぎたので、仮にコロナ自体は軽症だったとしても、体調悪化により転倒して怪我をした、喘息を悪化させた、コロナが引き金になり細菌による肺炎をおこしたなど、本当に様々な病気で患者さんが次々と運ばれてきました。まさに、これこそが「withコロナ」だと感じました。
また、私たち医療者にも、「オミクロンは重症化しない」という強すぎる先入観が邪魔をして、判断能力を低下させた側面もあるかもしれません。感染者が増加すれば確実に重症者も増えるのはデータが示している通りなのですが、それを低く見積もってしまっていたのかもしれません。「しにくい」のであって「しない」のではありません。
医療スタッフの欠員も響いています。感染力が強く、院内の思わぬところで院内感染も問題になります。我々の医療機関では、隔離期間を最短5日に短縮し、一人あたりの勤務時間も延長しての対応となりました。
2020年春のように、テントを貼ってセントラルパークにもベッドを準備しなければならない状況には全くなっていません。しかし、戦力ダウンも相まり昨冬より確実に厳しい冬を迎えています。
このような時期は、どうしても他の病気の診療が手薄になります。現在コロナ以外の内科の病気は、外科が対応するようにタスクシフトをしています。こういう時期こそ、逆説的ですが、あまりコロナに捉われすぎず、十分睡眠をとり、しっかり栄養を摂り、ぜひトータルで健康に気をつけてください。本日感染者43000人のロサンゼルスより。なかなか大変なことになってきました。入院だけじゃなく、多数がコロナで出勤できなくて社会インフラが支障をきたしています。この2日で直接経験したことは、
●郵便屋さんが休みまくってて大変らしい。と、郵便屋さんが言ってた
●病院の受付の人がたりない
●近所のスタバが従業員たりなくて時短営業
みなみに昨日仕事でミーティングした15人くらいのうち3人が休暇中に感染したそう。ワクチン打ってたため症状はいづれも軽微でした。
オミクロン、症状が軽いのは朗報ですが、今までとは違う形で社会や経済を蝕みます。ナメないほうがいいです。米国では過去最多の入院とのことですが、日本でもそのようになる可能性はあると思います。オミクロン株では、重症化しにくい、死亡まではさらに移行しにくいとは言われてはいますが、治療が受けられていることが前提となっており、初診外来が崩壊していると重症化しやすいと思いますし、ベッドが足らないとなると死に至りやすい環境が想定できます。
日本ではワクチンの入手に時間がかかっているものと思われ、米国よりも重症化に移行する率も高いと思われます。そういう事態を想定して、個人として動く必要があるのではないかと思います。