「党内きっての政策通」「安定感がずばぬけている」政治記者123人が選ぶ“次の総理”第1位は?
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わたしは山口が記者としての振り出しで、当時、林芳正さんをほんの少し取材したことがあります。それから10年近くたって政治部の記者として取材に行ったら、「初めてじゃないよね。前に山口支局にいたよね」と言われて、その記憶力に驚いたことがあります。当時から、党内では目立たないところで利害関係が複雑に入り組んだ行政改革案件などに黙々と取り組み、あまり自己アピールはしない姿が印象的でした。大臣を何度も任されてきたのは、その堅実さと実力ゆえです。ただ、ケンカは好まず、政局とは距離を置いてきたので、権力闘争を勝ち抜いて政権をとるには、力のある参謀が必要でしょう。
注目のコメント
私もこの結果には納得します。林氏も福田氏も、頭が切れて、何より真っ当な人物だと思います。ただ、政治記者の評価と権力闘争はまったく別です。そして、政治家にとって「運」は、極めて大きな要素です。「運」は本人の努力だけでは呼び込めません。2人とも政界のサラブレッドですが、時代がサラブレッドを求めるのか、田中角栄氏のような叩き上げの雑草派を求めるのか、という問題もあります。安倍晋太郎氏や加藤紘一氏のように政治記者が太鼓判を押しながら、首相になれなかった人も少なくありません。
私もこのお二人だと思う。
お二人には共通点が多い。
・名門家系の世襲議員で選挙基盤が安定している。
・大手商社での勤務経験がある。
・アメリカ留学または勤務経験がある。
・日本会議国会議員懇談会のメンバーではない。
林さんは安倍家、岸家で2議席を持つ山口で安倍さんと対立関係にある。
福田さんは安倍派(清和会)だが、清和会は元々福田さんの祖父(福田赳夫元首相)が立ち上げた派閥。安倍さんはむしろ傍流。清話会も民族色が強すぎる安倍さんより福田さんの方がまとまりやすい。ある意味ライバル。
高市さんを担ぎたい安倍さんにとっては、宏池会の林さんはもちろん、同派閥でありながら総裁選で安倍院政に弓を引いた福田さんもお気に召していないだろう。
また、二人とも日本会議国会議員懇談会(安倍さんが特別顧問)に入っていないことは安倍、高市的な「民族保守勢力」と距離を置いていることを示しています。
大宏池会構想で岸田さん、麻生さんが手を結べば次期は林さん。安倍さんは次期衆院選は比例区に回される。その後清話会は安倍派から本流の福田派に戻り、次々期は福田総理…みたいになればいいなあと思います。