朝倉さんがコメントされているNPのディスラプトについては、個人的にはYes and Noだと思っている。 というのは、インセンティブ設計が上手いメリットもデメリットもある。個人的にはNP初期にインセンティブもないのに広がるイメージが湧かなかった。でもコメントやPickを通してPickerの皆様から学べる(また自分の記録になる)ことが、自分にとって続ける理由になっている(NPは自分の業務範囲ではなく趣味なのです…)。オープンソースとかも同様で、金銭的なインセンティブは諸刃の剣。 ③のa16zの記事でコメントしたが、お金が入りすぎて注目されてつまらなくなる・白けるあたりとのバランスが、クリエイティブ領域はとてもデリケートだと思っている。
ソフトウェアエンジニアとしては引き続き注目している分野ですが、最近の Web 3 ブームには若干引き気味。技術的にはまだまだ穴だらけなのを、VC が盛り上げてムーブメントを起こしているというのが実情だと思います。それが故に技術革新が起きるわけで、このこと自体に全く否定的ではないのですが、果たしてこの 「Web 3 狂想曲」が盛り上がっている間に、どれだけ一般にまで広がるか。残念ながら、まだまだ一般人が利用するにはハードルが高く感じているので、短期的には一度ブームが落ち込むこともありそうだなと思っています。
ハッカー文化はいつも非中央集権を志向しますが、一時的に盛り上がるものの、歴史的には常に負けてきました。実際には中央集権の方が都合が良いケースが(技術的にもビジネス的にも)多く、今の Web 3 ブームの裏側にも、すでに中央集権的な(インフラとなる)プラットフォームが多数現れてきています。恐らくですが、長期で見ると今の Web 3 で言われている「非中央集権」という概念は換骨奪胎され、その上で成立したユースケースとエコシステムが、別のプロトコルで発展して Web 3 になっていくのではないでしょうか。ブロックチェーンは、決して効率が良くないですから。
「経済ニュースに対する知見を深める」という目的意識を持ったコミュニティにおいて、初期からの利用やコメントに対するリワードが働いていないから。
コミュニティへの貢献に即したインセンティブ構造を持ったサービスが出てこれば、一気に吹き飛ぶと思います。
こうしたジャイアント・キリングが起こり得るテーマだからこそ、めちゃめちゃ面白いと感じますし、スマホ台頭以来の興奮を覚えます。
これから登場するスタートアップには、旧型の事業者を叩き潰してほしい。
一方で攻撃される側の事業者は、サービス設計の大胆な自己変革ができるのかどうかが問われます。Web3型への転換は自己破壊であり、大きければ大きいほど難しい。
だからこそ、FacebookのMetaへの変化は、単なるリブランディングにとどまりませんし、めちゃめちゃ気合入っているなと感じます。
なぜWeb3が重要なのか
https://newspicks.com/news/6251114
https://speakerdeck.com/okapies/nfttohahe-dehanaika
2021年末から沸騰するように盛り上がり始めたこれら2つのムーブメントについて、まず、その背景となるテック業界のトレンドから、押さえていきます。
Web3は元々クリプト界隈のコアな動きだったのが、枠を超えて、熱狂的なコミュニティを生み出している、その裏側には、昨年からのもう一つの大きなムーブメントがあります。そこに、また異なる流れを汲むメタバースが、どう絡んでくるのか、一つの流れに沿って図解しました。
プロトコルの話やクリプト界隈でのイノベーションも含めて、複合的な要素が絡むWeb3ですが、まずは、テック界隈の若者たちが何に熱狂しているのか、そのムーブメントの肝要から押さえていきます。
2021年の振り返りと22年の目標 by 國光3
https://note.com/hkunimitsu/n/n435c840e4cfb
Web3 is Now! メタバース is Now!
そしてDAO is Now! 國光3 is Now!
何か時代が一気に動き始めてきたな〜!乗り遅れるな〜^^
その後の波の中でYahooは生き残れずGoogleとAmazonが台頭し、Appleは死に体だったが復活した。そしてWeb2.0はさらに分散的で革命的だったが、多くの「集合知」を売りにしたスタートアップは巨大化出来ずに新興としてはFacebookだけが巨大化に成功、しかしGoogleとAmazonも生き残りやはり巨大化した。
10数年に一度の周期で訪れるバージョンアップのサイクル。今Web3が叫ばれるが、資本主義と人間社会の仕組みに最適化されているからGAFAは今回も世代を超えて生き残るだろう。
結局は資本力勝負になる面は相変わらずある。a16zが巨大な資本力でこのイノベーションから生まれる利益を独占するなどその典型だし、その恩恵はa16zに出資させてもらえる超大手機関投資家しか享受出来ない。
とはいえもちろんGAFA以外の大手や中堅の何社かはYahooのように覇権を維持出来ないところが出るだろう。
Web3がこれまでの入れ替え戦と違うのは、金銭的価値機能である暗号資産と紐づいている点なのでこれまで以上の入れ替えが起こる可能性は高く、その点に注目していきたい。
既存のプラットフォームではできなかったことが、Web3というざっくりとした概念で括られているように感じます。プラットフォームからの解放、という動きが大きくなっています。
2021年3月、NFTが盛り上がり始めた頃に①でコメントしたり、年末に②でコメントしたが、物理性がないからこそ所有ではなく、スマートコントラクトも組み合わせた利用権的な未来になっていくほうが現実だと思う。決済コストの低下と併せて、利用で小口決済をしてもロングテールで一定稼げる。
ただ、バブルでもあると思う。インターネットに情報が蓄積していっても、使い続けられるものはごく一部。有物と比べた無形物の特徴として、無形・非物理的ゆえに増殖も極めて速いし、一方で増殖する=供給過多になるので生き残るのは極めて一部という現実がある。
その意味で、ブロックチェーンで真正性が証明されてまで利用の価値があるものは、供給が増えるほど(そして人間の時間が有限だからこそ)一部だと思う。その一部は残るかもしれないが…
朝倉さんがコメントされているNPのディスラプトについては、個人的にはYes and Noだと思っている。
というのは、インセンティブ設計が上手いメリットもデメリットもある。個人的にはNP初期にインセンティブもないのに広がるイメージが湧かなかった。でもコメントやPickを通してPickerの皆様から学べる(また自分の記録になる)ことが、自分にとって続ける理由になっている(NPは自分の業務範囲ではなく趣味なのです…)。オープンソースとかも同様で、金銭的なインセンティブは諸刃の剣。
③のa16zの記事でコメントしたが、お金が入りすぎて注目されてつまらなくなる・白けるあたりとのバランスが、クリエイティブ領域はとてもデリケートだと思っている。
①https://newspicks.com/news/5704149
②https://newspicks.com/news/6499605
③https://newspicks.com/news/6549576
今参加している初期ユーザーは、web3の思想に共鳴している人か、早く参加することで得られる投機的なリターンを狙っている人達か、流行りに乗り遅れまいとするFOMOだという印象です。現時点のweb3サービスは正直ハードルが高い。なお、NFT界の代表的なプレイヤーと言えるOpenSeaは中央集権的な取引所なので、web3の思想を体現しているとは言い難い。
という感じで、まだ過渡期なので、今後どうなっていくのかは引き続きフォローですね。
*インターフェースの使い易さという話だけではなく、情報の見つけ易さ、情報の信頼性担保、参加者間のコミュニケーションの取りやすさ、利用コストなど総合的なもの
【追記】
今日読んだ以下の記事が、これまで読んだweb3批評の中で最も良かった。技術的な話・実際の体験・大局的な話の全てが含まれており、インサイトばかり。OpenSeaが中央集権的であるとはどういう状態を指すのか、今後のweb3エコシステムの発展にどういう影響をもたらし得るのか、OpenSeaからweb3の要素を無くしたらどれだけ使いやすくなるか、これまでもweb3と同じような取り組みがあったが結局どうなったのか、について書いてあります。
https://moxie.org/2022/01/07/web3-first-impressions.html
ハッカー文化はいつも非中央集権を志向しますが、一時的に盛り上がるものの、歴史的には常に負けてきました。実際には中央集権の方が都合が良いケースが(技術的にもビジネス的にも)多く、今の Web 3 ブームの裏側にも、すでに中央集権的な(インフラとなる)プラットフォームが多数現れてきています。恐らくですが、長期で見ると今の Web 3 で言われている「非中央集権」という概念は換骨奪胎され、その上で成立したユースケースとエコシステムが、別のプロトコルで発展して Web 3 になっていくのではないでしょうか。ブロックチェーンは、決して効率が良くないですから。