[パリ 4日 ロイター] - フランス検察当局は4日、サウジアラビアのジッダで昨年末、自動車のダカール・ラリーに参戦を予定していたフランス人チームの車両で爆発が起きた問題を巡り、テロの可能性があるとして予備的な捜査に乗り出したと発表した。

フランス人チーム「ソディカーズ」とレース主催団体によると、チームのサポート車両がジッダのホテルを出発してレースコースに向かおうとしたところ、車の下部から爆発の衝撃が伝わり、やがて火災が発生。この車両に乗っていた5人のうち、運転手のフィリップ・ブトロンさんが重傷を負った。発生当時は、主催団体などから原因などの詳しい説明は行われなかった。

ただ、フランス検察当局はこの日の声明で、テロ目的の攻撃が行われた疑いで予備的捜査を開始したと述べ、捜査は同国の対テロ専門機関に委ねたと付け加えた。

サウジ政府の報道担当部門はロイターからのコメント要請に回答していない。