NY外為市場=ドル/円5年ぶり高値、米利上げ期待で
コメント
注目のコメント
政府が1000兆円の借金を抱え日銀が500兆円の国債を抱える状態にある日本で長期金利が数パーセント上がったら、政府の利払いと日銀の国債評価損、更には準備金への利払いが大きく膨らんで経済が混乱しかねません。株価もおそらく暴落するでしょう。
政府が国債を発行して支出を増やし、日銀が国債を買ってそれを支える構図の危うさは、こうしたリスクを中長期的に高めるところにあるのです。資源高の中で円安が進み日本のインフレ率が米国並みに高まっても、日銀に打てる手は残念ながら限られます。流行のMMTはインフレ率が高まれば増税で抑制すれば良いと言いますが、国民は容認しないでしょうし、今の日本政府に国民の反対を押し切る気力があるとも思えません。
ドル円相場は1998年に140円台に乗ったことがありますし、黒田バズーカ最中の2016年に120円台をつけてもいますので116円08銭と聞いてもさして驚きませんが、彼我のインフレ率と取引通貨の構成を勘案した円の実力(≒実質実効為替相場)が歴史的な円安水準にあることも事実です。経常収支が黒字でインフレ率が許容範囲に留まっているうちは安心ですが、万が一にも資源高と円安と消費・投資の盛り上がりが重なってその構図が崩れたらどうなるか。そんなことが起きないよう念じつつ、暫くは目が離せない思いです。(@@。