首相、感染拡大で全員入院見直し オミクロン対応転換
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注目のコメント
臨機応変に対応を変更していく、でよいと思います。
ウイルスも随時変異していきますし、どの対応が正しいかは最初は分からないですし、対応も随時転換していくしかありません。転換はもちろん適切な検討のもとに。感染の拡大傾向を踏まえた対応として、望ましい方向への転換だと思います。想定された感染の拡大を抑えるアクションを徐々に取ればよかったのですが、それを行わなかった結果として今の状況があるはずです（感染者が少ない時点での実施には世論の反発が予想されるため「わかっていながら」今後リカバリーできる可能性に賭けたのだろうと思います）。
「感染の拡大を抑えるアクション」とは、地域間の人流の抑制と人が集まる地域・繁華街の人の密度を抑えることで、年末年始にこれを行うことはしませんでした。2021年12月20日頃の海外の状況から見るとその後日本での感染拡大は予想できているのですが、この時点での日本の感染者が少なかったことが影響していると思います（難しい判断だったと思います）。
結果的にほぼ気兼ねなく帰省や国内旅行を楽しめ、観光や外食産業の影響が大きくなかったという良い面もありました。しかし、今後それなりに影響が出てくる可能性があります。「我慢の先取りか後回しかの違いになれば『結果的によし』」でしょう。今後の医療逼迫は何としても避けるべきでしょう。同時にワクチンの3回目の接種は海外の政策を見る限り非常に重要なのですが、政府は厳しい見通しのようで触れていません。
海外のデータを見ると5日～1週間程度データが遅れて出ると思われることから、ブレーキのタイミングを難しくしていると思います。何とか上手なコントロールを願ってやみません。記事で具体的に指摘されているポイントは以下の通りですが、それぞれに意味のあることだと思います。
(1) 陽性者全員を入院させる現行の措置の見直し
今後急増すると思われる「有症状」の方向けの病床を確保するために必要でしょう。
(2) 全ての濃厚接触者を宿泊施設待機とする措置の変更
一時的に著しく増加することから、少なくとも接触初期を過ぎての宿泊施設待機は感染者の収容に影響があるため、優先順位が低くなって当然でしょう。
(3) 病床の逼迫が見込まれる場合は行動制限の強化も検討する
海外のデータを見ると5日～1週間程度、現在の状況が遅れて出ると思われることから、実数字による判断ではなく、早めの制限が必要でしょう。
(4) 外国人の新規入国を禁止した水際対策の継続の縮小
一部の蔓延国からの日本入国以外「単なる水際対策」は不要でしょう。ウイルスが変異を繰り返し、感染力が強く致死率の低いものが残って収まって行く傾向にあることは、専門家ならずとも承知しているところです。感染力が強く致死率の低い性質をオミクロン株が持つのは既に明らかと言って良さそうですが、そうは言っても、感染が広がれば、この先、致死率が本当に高い変異が起きないとは限りません。「危機に際しては拙速、やり過ぎの方が良い」といった方針で国民生活を必要以上に犠牲にする無茶な対策を続けると、本当に怖い変異が起きた時、政府も専門家もオオカミ少年と見做されて、誰も言うことを聞かなくなってしまいます。ウイルスのリスクを冷静客観的に判断せず極端な対応策を取ることの怖さは、そうしたところにあるのです。
オミクロン株の致死率が低いのはつとに世界の常識で、諸外国は入国制限も陽性者・濃厚接触者の隔離もそれに応じたレベル感で初期の頃から進めているのに、日本だけがいきなり鎖国状態にして無症状の濃厚接触者まで１４日間なり１０日間なり隔離する方針を取ったのは異常です。感染力が強く致死率が低いウイルスを国境封鎖と隔離で封じ込めるのは不可能で、今のようなことをしていたら、無症状者と軽症者でコロナ病床が埋まってしまい、重症者が表れても入院できないことになりかねません。オオカミ少年にもなりかねない。今更感がありますが、国境封鎖の在り方も含めて見直しは当然であろうと思います。
