面白くない仕事、幸せですか 森永卓郎さん「低所得でも幸せな人も」
コメント
注目のコメント
「資産運用に血道を上げたり、嫌な会社にしがみつく資本の奴隷を続けたりすることではなく、自分の創造性を生かして好きなことをするアーティストになることをお勧めします…」
私自身は、組織の中で面白くない仕事をコツコツやる人も世の中には必要だと思いますし、そのような人を「奴隷」「社畜」と呼んで見下すのはおかしいと思います。
一方、その中から脱出して自由に生きたいと思えばある程度のリスクを負う覚悟は必要です。
私自身は5年半前に大企業を辞めて独立しました。その経験から思うことは以下のようなことです。
◆好きだけでは食えません
好きこそものの上手なれ…と言いますが、自己分析をしっかり行った上で(好きだけではなく)人にはない強みを身に着ける努力は絶対に必要。
また「自身の強み」を見える化して伝えることを意識しましょう。
◆組織にいた時以上に人間関係を大切にしましょう
組織を離れると人間関係の大切さは企業内にいる時以上に重要。一期一会の気持ちでもらった仕事は誠心誠意やらないといけません。
◆自己管理できないと困ります
仕事のスケジュール管理、収入と支出の管理等がしっかりできないといけません。特にお金については老後のこともよく考えておかないといけません。
◆鈍感力も必要です
不安定さに対して「いい意味での鈍感さ」がないとメンタルが壊れます。
人生色々、仕事も色々です。かつて、1980年代にリクルート系の雑誌が「フリーターこそ自由な生き方」のような礼賛記事で煽った時代があります。それに啓蒙されてフリーター生活続けた当時の若者が、結婚もできず、今の生活すら苦しい中高年非正規の姿です。自由を求めてフリーターとなった彼らの末路は、「金がない不自由」でしかないし、「楽しいことをすることが幸せだ」の行く末が「金がない苦しみ」でもあるという事実は忘れてはいけないと思う。
社会はいろんな仕事によって構成されている。すべての人間が自分が好きな楽しい仕事ばかりしているわけじゃない。本人の感情は関係なく、多くの人たちがきちんと仕事をしているからこそ私たちの日常は存在している。どんな仕事であれ、それをこなす人がいてくれるという感謝を忘れてはならない。まして、仕事を楽しいと思う人間が上級とか優秀であることにもならない。面白くない仕事で世の中が出来ているのを経済アナリストなのにご存知ないのでしょうか。
製品のマーケティングのために綺麗なオフィスでアイディアを練ることが出来るごく一部の人の裏側で、その製品を作るのに工場のラインで働く人、それを倉庫で管理する人、運送する人、店頭で販売する人、レジを打つ人がいる。
そういう人たちがいるから世の中が回ってる。感謝を忘れてはいけない。