サイバーエージェントのAI専門部署、最高峰学会で金星
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サイバーエージェントのAI専門部署、最高峰学会で金星
もう5年以上前からサイバーエージェント社がエンジニア採用強化・技術力向上に力を入れていたのを知っていたので、良い意味で驚きはありませんが、凄い快挙ですね!
同社の一般的なイメージは、ネット広告・ゲーム・若手活躍などかと思いますが、AI分野は今後も伸ばしていく方針だと思いますので、注目ですね!
注目のコメント
AI人材も高給を示すだけでは駄目で、自分自身の成長を希望して優秀な人材のもとに集まる、というのは何度もNPで発言しているところですが、まさにサイバーエージェントさんはそれを体現した組織づくりをされています。
Labを率いる山口先生(もう先生ではないのですが、つい)は米国ニューヨーク州のStony Brook大学でPh.Dを取得されたあと、東北大学で助教としてご活躍。学生の頃からCVPRなどトップ会議の常連でした。そんな人を引き抜いてのLab立ち上げ。みんな「あの人と一緒にできるなら」と引き寄せられます。そうすると、優秀な人材が集まるのでいい感じで「人材獲得→対外発表・製品化→組織の成長」というループが回ります。私の元同僚や教え子もお世話になっていますが、企業といえどアカデミックな雰囲気に惹かれてというのが多い印象です。で、何がすごいってマネージャーとしての仕事もしつつ山口先生はつい最近も単著でICCVという別のトップカンファレンスで通していること。
また、このような取り組みはOMRONとかLINEとかもなされていい感じで人材の流動やAI企業としての成長が起こっています。
社会へ技術還元ができる研究者でありたい。
大学教員から民間企業への挑戦
https://www.cyberagent.co.jp/way/features/list/detail/id=24663
AI Lab、コンピュータビジョン分野のトップカンファレンス「ICCV」にて主著論文採択 グラフィックデザイン自動生成手法を提案 - ICCVにて2本の論文採択へ -
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=26583最先端のAI研究を取り組むために、資金面もありますが、ビジネスで活かす現場を持つこと、すなわちビッグデータで学習し検証できることが不可欠という面も大きそうです。
数年前に松尾先生が言われていたように、AI研究をビジネスに活かし、その利益をAI研究に再投資する好循環が、やっと日本にも出てきたと感じました。いや本当にサイバーエージェントは日本を代表するテックカンパニーですね。もはや日本の GAFA 感すらある。
約 10 年前にエンジニア採用の大号令をかけていた頃、こうなると予想していた人はどれだけ居たでしょうか。先見の明があるのは勿論ですが、この組織づくりをやりきれる執行力が本当に本当にすごい。圧倒的なトップのコミットメントを感じる。