ジェフ・ベゾスが「人類は宇宙に住む以外道がない」と断言する衝撃理由
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お、手前味噌ですがこれ、4年弱前に拙著で書いた内容です。
以下、自著からの引用:
一九六五年から二〇一五年までの間に世界のエネルギー消費は平均して年2.4%ずつ増えた。二〇〇〇年以降に限っても年2.2%ずつ伸びている 。では、もし仮に、エネルギー消費がこのまま毎年2.2%ずつ増え続けたらどうなるか?
もし地球の陸地全てを、街から森から砂漠まで少しの土地も余すことなく効率20%の太陽電池で覆っても、毎年2.2%ずつエネルギー消費が伸び続ければ、約300年後には足りなくなる。効率100%の架空の太陽電池で陸だけではなく海も覆っても75年しか延命できない。自然エネルギーへの転換は一時的な解決策でしかない。エネルギー消費の増大を止めなければ長期的には人類文明は必ず行き詰まる。
ならば核融合や宇宙太陽光発電所を使えばいいという人もいるかもしれないが、別の問題がある。使ったエネルギーは必ず熱として排出されることだ。そのため約500年後には地表の温度が100℃に達する。
もちろん、その頃には人類は太陽系の隅々に住んでいるだろう。それでも、毎年2.2%ずつエネルギー消費が増え続ければ、約1400年後には太陽が放出するすべてのエネルギーを使わなくてはならない。SF好きの人にはおなじみの、太陽をすっぽり覆って全エネルギーを利用する「ダイソン球」を建設しても、わずか1400年で人類はエネルギー不足になる。
さらにそのままエネルギー消費が増え続ければ、約2500年後には銀河すべての星のエネルギーが必要になる。一千億のダイソン球が一千億の星を覆い隠し、銀河から光が失われる。2500年以内に銀河全ての星にダイソン球を建設することは単純明快に不可能である。なぜなら銀河の直径は10万光年あるからだ。
そして、もし毎年2.3%のエネルギー消費の伸びを2500年間維持した地球外文明があったならば、太陽もすでに異星人のダイソン球に覆い隠されているはずだ。今日もちゃんと地球に朝日が昇ったという事実から、文明は次の2種類しかないという結論が得られる。一つはエネルギー消費の指数関数的増加を抑制し数千年にわたって生きる文明。もう一つは、その前に滅びる文明だ。
『宇宙に命はあるのか』より
https://www.amazon.co.jp/dp/4797388501/
247ページ恐ろしいまでのテクノロジー信仰。
思考実験は良いとしても、そこまでして人類が繁栄する意味があるのだろうか。
"私たちは選択できるのです。停滞と配給か? それとも活気と成長か? 選ぶのは簡単です。何を望むかは明らかでしょう。"
問いも答えも明らかではないでしょう。
限界が来れば奪い合う方が自明。
「エネルギー消費」や「経済成長」は、人間が物事を思い通りにしようとする貪欲さの「パワー」を説明しているに過ぎず、それを軸に未来を語っている時点で殆ど意味がないんですが、ベゾスくらい経済的に成功してヒマを持て余すと、こんな発想しかできなくなってしまうんでしょうね。
むしろこういう発想が戦争を生む。
叡智とは貪欲と嫉妬心を忘れた所にある。
どうでもいいから販売手数料を下げて欲しい。お陰でうちのコオロギ販売はただのAmazonお布施ビジネスと化している。
言いたいことを言うなはそれからだ。「後の世代のためにインフラをつくる」という部分が好きだ。私自身の思いにも通じる。おそらく、今の私たちが生きているこれから数10年~100年くらいの間は今と同じようにエネルギーを消費できるかもしれない(もしかしたらもっと早く枯渇するかもしれないが)。でも私たちが死んだ後も子ども達のまたその先の世代の子ども達は生きていくのだから、その世代が使えるものを残していきたい。