オミクロン株、22都府県に拡大 都市部で市中感染相次ぐ
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すでにオミクロン株の市中感染は始まったし、デルタ、ブレークスルー、年末年始、検査体制強化などによる構造的なものなので、感染者数はこれから増える。しかし、いちばん重要な指標は、医療のひっ迫度。分科会の提言によって政府も11月には、そういう方針に舵を切った。
先行指標としての新規感染者数は重要だが、メディアはあまり医療のひっ迫度を報じてくれない。10月以降、第6波に備えて各都道府県が病床確保や軽症者向け待機施設の拡充を進めた。東京都の現在の病床使用率は3 %となっている。油断していいわけではないが、木を見て森を見ずではいけない。幸か不幸かわかりませんが、現在感染者は増加しているものの絶対数が少なく、病床も逼迫していない為に、行動制限がほとんどかかっていません。しかし現時点で、人が集まる場所への立ち寄りにより感染リスクが高まることを覚悟する必要がありそうです。
現状のリスク評価は、WHO、各国の政府研究機関等によると、「医療崩壊を防げれば何とかなるが、放置すれば防げない可能性が高く危機が訪れる」で概ね一致しています。項目別には概ね次の通りだと思います(複数記事の拾い読みのため数値は参考)。
1 感染力(極めて強い)
非常に強く、廊下などの空間を隔ていても感染する可能性が示唆されている。
2 従来のワクチンの効果(相当に減弱するが補助的対応策あり)
従来の新型コロナウイルスに対してワクチンの効果は約40分の1、ただし3回目の接種で従来の株のほぼ半分程度のレベルまで抗体の獲得能力が得られる可能性。英国での少数例の確認では従来のワクチンでの臨床効果として70%見られたが、従来株に対する効果までは得られない。
3 毒性(強いとはいえない)
死亡例はほとんど報告されていない。重症化する比率はデルタ株でみられた割合の半分~20%減程度と推測されている。季節性インフルエンザウイルスなどと比べると十分に危険性が高いとの認識。
また、感染が急拡大している米国疾病予防管理センター(CDC)は、「大人の場合、感染しても入院する人は比較的少ないのに対し、子どもは入院が増えている」と報告しています。CDCは急拡大を受け、科学的見地に基づく対応策とディレクターからの注意喚起メッセージを発信しています。
「オミクロンの亜種は急速に広がり、私たちの社会のあらゆる側面に影響を与える可能性があります。(中略)予防は私たちの最善の選択肢です。ワクチンのブースター接種を受け、コミュニティの感染がかなり多い地域の公共の屋内環境でマスクを着用し、集まる前に検査を受けてください。」
米国はブースター接種の有無で異なる行動指針を出しています。日本はブースター接種が進んでいないため注意が必要だと思います。
米CDCの見解詳細
「米国のコロナ新規症例数、過去最多を更新 子どもの入院も増加」(CNN 2021年12月29日)
https://newspicks.com/news/6517237?ref=user_1310166空港検疫での感染確認の数が過去最高レベルに多く、米軍基地でも三沢や横須賀でそれぞれ2桁の感染確認が出てきている。アメリカでは既にオミクロンにかなり置き換わってきているようだが、日本でもオミクロンの割合が徐々に高まっており、ブレークスルー感染の割合も高いので、感染の凪は年内で終わりだろう。