稼働待ちのノルドストリーム2、不承認の選択肢ないとロシア副首相
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欧州に対する天然ガスの安定供給と、ウクライナ独立阻止の政治カードとしてロシアとしては使用開始をぜひともしたいノードストリーム2。バルト海を経由した2本目となる海底パイプライン。トランジットを提供している隣接他国は、反発をしているものの、供給の冗長化が図れ、トランジットコストを控除できる可能性のあるドイツが推進していることもあり、完成・連係開始は確実でしょう。
高圧導管とよばれるパイプラインですが、日本では24inch(60cm)程度のものが一般的ですが、ノードストリームは48inch(122cm)で日本の倍です!
我が国にも露ガスプロムからオホーツク・サハリン経由でぜひともP/Lを敷設してもらいたいものです。きっとLNG船で手間暇かけて持ってくるよりは、JLP(日本の輸入価格)も下がるのではないでしょうか。
注目のコメント
ロシアの目的は、「ノルドストリーム2」によって、ウクライナを迂回してヨーロッパへの天然ガス輸出を増やすことである。だが、27日(木)、ロシアは、ドイツがポーランドやウクライナにロシア産のガスを転売していると非難していた。さらに、ポーランドは、ロシアがポーランドを通過するパイプラインを介したガス供給を停止したことを非難している。いずれにせよ、関係は緊張しており、複雑である。
朝鮮半島にもシベリアの天然ガスを北朝鮮に敷設するパイプライン経由で韓国に供給する構想がある。10年前、2011年の時点でシベリアの天然ガスを北朝鮮経由で韓国に供給するガスパイプラインを建設すれば、韓国は現在より20〜30%低いコストで天然ガスを導入でき、北朝鮮はガスパイプラインの通過料として約1億ドルの収入が得られるとの試算があった。しかし、シベリア、北朝鮮、韓国を結ぶガスパイプラインの運用は、政治情勢に翻弄されてしまう可能性が大きいことがわかり進まない。ロシア産のエネルギー資源はパイプラインのルート、敷設したあとはバルブの開閉に関して政治に左右される。欧州で起きていることは極東ロシアのエネルギー資源供給構想に対する見方に影響しそうだ。