グロースの逆説 : メルカリで分析とサービスグロースをやる前に知りたかったこと
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必読。
事業は、大方針も、細部も重要だと思っている。ただ、まずは大方針(記事で言う大通り)。資源配分とかもそうで、まずはここを整える。
分からないものを分からないというのも、大通りへのフォーカスの一種だと思う。理解できる、コントロールできるところに手を打つ。手を打つから、あれこれ考えているよりまずは結果になりやすい。
一方で、改善の連続がジワジワ長期で効くこともある。またそういった細部への徹底が、サービスとしても組織としても重要だったりする。だから大方針の逆側で一定のマインド・リソースシェアを投資しておくことは重要だと思っている。
そして、新しいことを始める場合は、それはゼロからのスタート。ゼロだから大通りではないのでやらないというわけにはいかないが、一方で新しいことをやることばかりが目的化するのもNG。
理想的には、大通り・細部改善・ホームラン狙いのゼロから仕込みの3つくらいが連続的に走ると素晴らしいのだけど…でもリソースとの現実もある。
こちらも併せて。
「課題を解き切れているか」
https://newspicks.com/news/6504077Webサービスでプロダクトグロースやデータ分析を担う人にとって必読の記事だと思う。わかっているけどみながはまってしまう、「あるある」の不都合な真実がいくつも↓
・細かい改善よりメインの体験向上(cf. 大通りの舗装)
・休眠復帰は新規獲得とほぼ同じ(同等のCPAが必要)
・新規アクティベートは早ければ早い方がよい
・継続向上に銀の弾丸はない=個別施策を気にしすぎない
・KPI設計/分析を担う人間が事業モデルや予算策定を担うべき
特に一番最初の大通り議論はその通り。なかなか大きく変化の見えない大通りのゴミ拾いにあきて、裏通りの改修に手をつけて一喜一憂して結果何も起こらない、というのはほんとあるある。顧客のペインの総量が大きいところから手をつけるべし、という教訓ですね実際にプロダクトをつくっている身としては首肯するばかりの内容。本当に継続率って、何か一つの施策や大きな開発で変わることってないですよね。地道にやり続けるしかない。理由を知りたがりすぎる、データを探り過ぎるというのも、良く陥りがちな罠だと思う。ユーザーは 1 万人いたら 1 万通りみんな違う。手法は用量用法をしっかり守って、適度に使いたい。ときには素早く意思決定して大胆にチャレンジしたり、悩むよりもやり続けることが大事だったりする。
付け加えると、昨今はベストプラクティス(と思われるもの)が共有されがちだけど、それを自社に当てはめて強硬に推進すると一見正しいように見える(だから論理的に強い)意見に、本当のインサイトを持っている人の意見が封殺されてしまうこともある。これも良くありがちな罠だと思う。