オミクロン、国内で新たに12人 中国地方初の市中感染例も

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• 薬師院 仁志

  帝塚山学院大学 教授

  ・2021年12月27日

  オミクロン株は重症化率が低いという話もあるが、人口6700万のフランスの場合、新型コロナによる集中治療室患者は増え続けており、12月26日の時点で既に3299人に達している。しかも、心配されているのは、感染力の強いオミクロン株の蔓延によって医療従事者に多くの感染者が出てしまい、医療体制が人的に弱体化することだ。ちなみに、フランス人の多くは、屋外でも何でもかんでもマスクをしているわけではないが、自宅でも屋内では高齢家族との接触に注意を払っている者が多い。親族の集まりなどでも自主検査が広がっているし、高齢層へのワクチンの３回目接種はもちろん、5歳以上のワクチン接種も進んでいる。多くの死者が出た経験は、それだけ人々に警戒心を与えているのだ。