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1948年から1994年まで続いたアパルトヘイトに対して、この制度を打倒しようとした中心的な勢力は、ネルソン・マンデラらのアフリカ民族会議(ANC)でした。
 ANCの基本的な路線は共産主義で、武力による白人政権打倒を掲げ、40年以上その路線を継続しました。マンデラも南アフリカ共産党の秘密幹部であり、エチオピアで軍事訓練を受けていました。
 1990年代になると、南アフリカは国際的に孤立し、経済制裁を受けて経済的にも行き詰まってきました。アパルトヘイトを終わらせるためには、ANCと白人政党の和解が必要でしたが、共産主義と武装闘争を掲げるANCとの和解は容易ではありませんでした。
 その際、仲介役になれる立場にいたのがツツ大主教でした。英国系の聖公会の大主教であったツツ大主教は、黒人で、アパルトヘイトに反対してきましたが、英国から保護される身分であり、共産主義にも武力闘争にも賛同してきませんでした。ANCからは手ぬるいと見られ、一部は敵視すらしていました。
 しかし、結局、白人政権とANCの仲介をできるのはこの人しかおらず、もし仲介と和解が無ければ、2000年代の急速な経済発展は無かったかもしれません。ただし、白人と黒人の格差は温存されているともいえて、現在の停滞になっています。
アパルトヘイトの終わりはまさに私が学部に入って間もない時期で、世界がこれから変わっていくという強烈な印象と、個人でも世界を動かすことが出来ると知らしめた出来事だった。