年金を月25万円もらうには年収はどれくらい必要?
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厚生年金保険料の対象になる月収(標準報酬月額)は65万円、つまり年収780万円で頭打ち。そこに到達するまでは、年収が12万円上がる毎に年間保険料が2万1960円上がり、40年間働くつもりなら、年収が120万円上るごとに老齢厚生年金が28万円上がる仕組みです。この間の保険料と年金額の上昇は、年収水準に関係なく一律です。それに6万6千円の労連基礎年金を加え、老齢厚生年金は年収500万円前後の人で月額17万円弱、年収720万円以上の層で20万円強程度になるわけです。
そして望むなら、需給開始を1か月遅らせるごとに年金の月額が0.7%増え、10年遅らせると84%増える仕組みが用意されています。平均的な人でも5年遅らせれば月額25万円近くになりますが、70歳まで無年金というのもしんどい話。
政府が年金の受給開始を遅らせることを薦めるのは、年金受給者を儲けさせるためではありません。年金財政が厳しい折から、いずれは年金開始年齢を遅らせて、年金額も抑制するための土壌づくりと考えておく方が良いでしょう、たぶん。老後を年金だけに頼るのは、確かに危ういところがありそうです。 (・・;厚生年金は保険料に上限があるので、逆にもらう額も限界があります。更に豊かな生活を送るためには、iDeCoやつみたてNISAを組み合わせるのが良いと思います。これらの非課税制度は一部取り崩しながら運用を続けられるので、資産寿命を伸ばせる可能性が高まります。当然、株式を含めたリスク資産による運用を行えば、増えたり減ったりするリスクはあります。
これは一般的に言われている順序とは逆ですが・・・
まず自分でコツコツ積み立てて、「自分年金」をiDeCo、企業DCで作り、その上で、公的年金、厚生年金は「保険」として活用するのが心構えとして精神的に健全と思います。