新規上場、一日最多の7社 投資家は買い意欲低下
日本経済新聞
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「12月はこれまで29社が上場し、そのうち公開価格割れは12社。今年1~11月で下回ったのは9%で、12月に入り大幅に悪化した。」
とのことで、公募価格割れが増えてきた。
これまでは、公募価格が初値に比べて安すぎる、IPOディスカウントの是非、プライシングを見直すべき、直接上場、などの諸議論があったが、すべての背景にあった過剰流動性という世界的なトレンドはすでに転換した。
さらに、VCのファンドが急増している点、機関投資家の資金が未上場にも流入増加している点も、この公募割れを助長するファクター。
このままでは、スタートアップがよい形で成長継続するよい循環が途切れる。
そうならないためには、調達した資金の分、成長加速出来る企業経営力が求められる。投資家も自社のファンド運営上の都合だけで必要以上の資金を無理に投資しようとしていないか自問する必要がある。
最近、企業成長力を超えた資金量を投資提案するシーンを目にすることが増えた印象がある。
注目のコメント
先行投資による赤字のIPOディールは、明確な成長戦略とROIの説明が必須な状況。このような局面だと、グロース銘柄で高マルチプルのIPOは、仮条件、条件決定後のCompsのマルチプルのボラティリティも高いので、上場日までの数日間でも初値を下回るような変動も起きているのだと推察します。なお、オファリングサイズが小さく、機関投資家ポーションも少ないとセカンダリーマーケットの超過需要も効きにくい事もボラティリティを高めています。