世界のベンチャー投資が急拡大 60兆円超、過去最高に
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記事によると、世界的には
「(対面接触が減る中)金融・小売・医療分野の
デジタル化の進展に期待が集まった」
とのことですが、世界の資金調達総額の3割程度を
占めるであろう中国の状況を補足してみます
‘21年の中国ベンチャー投資は総額は昨年越えをしつつ、
分野としては、これまでにも増して顕著に4分野に集中
= 「ヘルスケア/製造業/企業サービス/消費財」
・数年前まで中国ベンチャー投資を牽引してきたtoC
ネット領域は、業界成熟につれてホワイトスペース縮小
-IT巨人の寡占 × 政府当局の規制による息苦しさ
・代わりに出遅れ業界で(吹き荒れる規制と距離が遠い)
「上流/toB」に属する領域がベンチャー投資の主戦場へ
・(コロナそのものというより)米中対立をバネにしての 「国産化」がベンチャー投資の強い後押しともなっている
-製造業(半導体周りなど)の独自エコシステム構築に
おいて顕著だが、toBや消費財でも国産支持が広がり
・また、他の方のコメントにもありますが、中国でも案件
の大型化は確かに進んでおり、これはレイター化という
だけでなく、「実績ある創業者×プロ投資家」による
シビアで洗練された世界になってきた面あり
-誰でもお金集め/投資できた有象無象フェーズ終了
-今はNVIDIA中国代表が独立したらすぐにTier 1 VC
(Sequoia等)が投資しユニコーン化してしまう等
toCに近い領域でIT大手がボコボコ叩かれている裏で、
ヘルスケアや製造業等の渋い分野で、意外と技術進展が
進んでいるというのが現状
日本としては、中国のこうした最近の動向も見逃さない
方が良いと感じています(自戒を込めて)
追記
他の方のコメントを通じて、他エリアの概観も是非
知りたいところです
注目のコメント
ベンチャー投資額の内、レイターが占める割合はUSで60%、欧州で36%。対して日本は16%(2019年ベース)。現在ではもっと比重が増えているはずですが、他地域と比べると薄い状態。
2022年、仮にマーケットがクラッシュしたとして、真っ先に影響を受けるのはクロスオーバー投資家を中心とするレイター。レイターは1件あたりの調達ボリュームが大きいので、表面上はベンチャー投資額が大きく減少することでしょう。
一方でスタートアップ専業の投資家が中心のシード・アーリーは、既にファンド側が調達しきっていることもあり、短期的には大した影響は生じないでしょう。
またレイターにしても、既に事業が一定程度仕上がっていることを勘案すると、世界で最も上場しやすいマザーズにIPOすればいい。要はレイターのマーケットが実質的に存在しなかった2018年以前に戻るだけです。
影響が生じるとしたら研究開発に多額の資金を要するディープテック、もしくは強気なバリュエーション設定のレイタースタートアップ。クロスオーバー投資家がいなくなることを想定し、受け皿となる準備はしておかねばと思いますが、実は大勢に影響はないんじゃないかと捉えています。ベンチャー投資、といっても金額的にはレーターステージが6-7割を占める。ユニコーン、デカコーンにまで成長したテック企業は、もはや「ベンチャー」というイメージとは全く別物。上場後のグロース期の生態系が未上場に一部侵食されたと見る方が正しいと思う。その環境下で生まれたTiger Globalという高速で巨額の投資マシーンは、従来のVCとは全くプレイの仕方もルールも異なる。VCは生き残りをかけた独自の付加価値と存在意義が問われる2022年になると思う。