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【激白】内田樹が語る、日本の民主主義「7つの大問題」

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    「日本国民がダメだから日本の民主主義はダメなんだ」というのは、日本で「リベラル」といわれる人たちが近年よく主張していることです。選挙をやっても自民党が多数をとるからでしょう。この日本の「リベラル」というのは、英語でいうリベラリズムや、英国でいう自由主義や社会自由主義とは、かなり別物に見えます。
     それはともかく、「日本は国民がダメだから日本の民主主義はダメだ」という主張は、「一部の賢い人間(自分たち)が決定権を持つべきだ」という主張につながります。こういう「一部の賢い人間」が統治する制度を寡頭制といいます。前近代では多く見られました。
     近代の議会制民主主義は、義務教育とセットで始まったものではあります。フランス革命で普及しました。公共での議論に参加できる自立した市民、が民主主義の担い手として想定されてきました。
     それに対して、20世紀になると、全ての国民が自立した市民になることなどできないのだから、少数の人間が指導するべきだというファシズムやナチズムといった主張が現われました。また、レーニンのソ連共産党や毛沢東の中国共産党も、少数の「賢い人間」による指導を唱えました。
     近代の民主主義は、このような寡頭制を主張する反動と対峙し、勝利してきました。日本の「リベラル」は、ソ連共産党や中国共産党が唱えた「一部の賢い人間による指導」と地続きの関係にあります。
     無知な人間もいれば、米国との同盟を重視する人間もいるのは当然です。様々な人間がいるという社会の現実を受け入れたうえで、できるだけ多くの人々を巻き込んで、コミュニケーションをとりながら意思決定していくのが近代の民主主義です。
     非常に面倒な過程で、これをやろうとして失敗して、寡頭制になってしまった国は、すでにアジア、中東、アフリカ、中南米に、多数あります。大多数の国には無理なのではないか、と思えるくらいです。
     しかし、同じ国民が武力で争うことを避け、国の問題を自分の問題として可能な限り多くの人を積極的に参加できるようにさせる仕組みとしては、議会制民主主義がベストです。米国や英国の強さは、この仕組みによります。
     寡頭制は、結局、国のことなどどうでもいいという、同じ国民を食い物にしてやろうという人間が多数になってしまいます。


  • NewsPicks 金融ジャーナリスト

    なぜ年齢が上の人ほど政治への関心が高く、若い人ほど少ないのか。
    思想家の内田樹さんの『戦後民主主義に僕から一票』という本を読んで少し理解できた気がしました。
    内田さんは、戦後の民主主義への急激な転換に無理があったことや、民主主義を単なる多数決だと誤解する人が増えたと指摘しています。
    日本での民主主義や政治の変遷、そして問題点について内田樹さんに語って頂きました。


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    慶應ビジネススクール 教授

    市民の成熟、重い言葉です。
    経営学者から一言言わせてもらうと、ビジネスはふつう四半期で結果が出る、という短期視点が多くに企業をだめにしている。ただ長期的だと言って30年なくしたことも事実。このバランスは難しい。


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