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新型コロナ「オミクロン株」 東京都で初めて“市中感染”確認

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  • 相良 祥之
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    地経学研究所 主任研究員

    日本は1か月、水際対策をがんばって時間を稼いだ。この間、世界の感染データから、オミクロン株が市中感染し始めとデルタ株よりも早いスピードで急激に感染爆発すること、その予防のためワクチン3回目の追加接種が有効であることがわかってきた。これからは水際対策はほどほどに、爆発するオミクロン感染の無症状者や軽症者を、どうホテルなど宿泊療養施設で受け止めるか、医療のひっ迫を起こさせないか、が重要になる。オミクロン感染者と同じフライトに同乗していたら全員、濃厚接触者でホテルに強制隔離とかはもう続けられないだろう。


  • 高橋 義仁
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    専修大学 商学部教授

    大都市での市中感染は避けられない状態になっていましたので、現時点では驚くべきことではないと思いますが、オミクロン株は非常に感染力の強い新型コロナウイルスの亜種という特性が報告されており、濃厚接触者については、現在、PCR検査が陰性でも14日間の隔離を要請していたはずです。また政府は、海外からの渡航者については感染者と同じ飛行機に乗っていただけで濃厚接触者として認定しているようです。

    今回「来院患者さんは濃厚接触者ではない」と認定されているようです。海外からの航空機による入国者の基準と違い過ぎる判断基準は、濃厚接触者でないことの「安全保証」のレベルが下がっていることを意味します。濃厚接触者をこれ以上のペースで増やすことは実質的にできないという行政の限界や政治的意図が見えるものです(現況においてその判断に違和感はありません)。

    感染した医師の現在の容態は不明ですが、仮に軽症だとしても自宅に放っておくことはおそらく現時点ではせず、きちんと治療が受けられるでしょう。今後も「医療崩壊がない間に限っては」大丈夫かもしれませんが、その後は急激に保証されなくなるでしょう。ウイルスに対する無防備な行動はこのスピードを速めてしまいます。

    現状のリスク評価は、WHO、各国の政府研究機関等によると、「医療崩壊を防げれば何とかなるが、放置すれば防げない可能性が高く危機が訪れる」で概ね一致しています。

    1 感染力(極めて強い)
    非常に強く、廊下などの空間を隔ていても感染する可能性が示唆されている。同じ航空機内でも感染している事実がある。

    2 従来のワクチンの効果(相当に減弱するが補助的対応策あり)
    従来の新型コロナウイルスに対してワクチンの効果は約40分の1、ただし3回目の接種で従来の株のほぼ半分程度のレベルまで抗体の獲得能力が得られる可能性。英国での少数例の確認では従来のワクチンでの臨床効果として70%見られたが、従来株に対する効果までは得られない。

    3 毒性(極めて強いとはいえない)
    死亡例はほとんど報告されていない。重症化する比率はデルタ株でみられた割合の半分~20%減程度と推測されている。ただし、季節性インフルエンザウイルスなどと比べると十分に危険性が高いと認識されている。


  • Arai Kaoru
    公認会計士 Fintechコンサルタント

    諸外国の状況を見ても、既に市中感染は前に発生していたのでしょうね。
    聞く範囲では、オミクロン株だと、初期症状は発熱、鼻水、のどの痛みなど風邪と極めて似ていて、デルタまでに多く見られた味覚や嗅覚異常ではなさそう。そうなると、普通の風邪と思い自宅で安静にしていて治っていたの人もいたでしょう。

    幸いというか、市中感染者に関しては濃厚接触者は冷静な定義でオペレーション出来ているようなので、オミクロン株の本当の感染力と感染期間について早く検証できると良いと思います。

    対して、水際対策。
    同じ飛行機に乗っていただけで濃厚接触者、14日間の隔離はあまりにも非現実的だと思います。これでは、本当の濃厚接触者をフォローできなくなり、保健所の方々が無意味に疲弊します。
    水際対策について一定の成果は出たわけですから、そろそろ現実的路線に変更して欲しいです。

    どうでも良いですが、オミクロン株は日本メディアへのクリスマスプレゼントですね。


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