2021/12/31

【提言】大量退職の危険。若者が「バーンアウト」する3つの理由

JobPicks編集長/NewsPicks副編集長
2021年、組織人事課題として世界的にショックを与えたのが、「大量退職(The Great resignation(グレート・リザインネーション)」現象だ。
2021年10月、アメリカの離職者数は約416万人を記録。2.7%という自主離職率は、2000年以来最大となった。
「辞めたい」人は、もっといる。
パーソナル・キャピタル社とハリス・ポール社の共同調査によると、アメリカ人の約2/3に相当する66%の人が「今すぐにでも転職したい」と回答した。
とりわけ目立つのが若い世代で、「今すぐにでも退職したい」と回答したZ世代(1996年〜2015年生まれ)は9割に達した。
なぜ、今、会社を辞めたがる若者が多いのか?
その背景にあるのが、バーンアウト――燃え尽き症候群の存在だ。

仕事の裏切り

2020年8月にアメリカの労働者を対象に実施された調査(Eagle Hill Consulting LLC,2020)によると、58%が燃え尽きを感じていると回答、同年3月に比べ15%も増えた。
日本でも、職場のメンタルヘルスは問題になっている。