【直言】メタバースを制するのは、Facebookではない
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"インターネットができたばかりの頃を、思い出してください。人々は「こんなことに使えるはず」とさまざまな予測をしましたが、今のような使われ方は全く想定されていませんでした。
スティーブ・ジョブズでさえ、アップルのコンピューターを発売した当初は「レシピの管理に使える」と打ち出していたほどです(笑)。
例えば、インターネットの面白い活用例の一つは、「見知らぬ人同士が、ものを売り買いできる」というものでした。しかしこのようなオークションサイトとして「eBay」が誕生したのは、インターネットという概念が提唱されて10年以上たってからのこと。ミラーワールドの面白さが分かるのは、もう少し先になるでしょう。"
"これまでの歴史を振り返っても、今独占的な地位を築いている会社が、次のフェーズも制することは、ほとんどありません。アマゾン創業者のジェフ・ベゾスですら、「いつかアマゾンはつぶれる」と言っています。GAFAは25年くらいで代替わりするでしょう。いなくなるには100年はかかるでしょうが。
もうひとつ未来予測をするとしたら、一番最初にトライした会社が成功するわけではないだろう、ということです。グーグルは最初の検索エンジンではありません。フェイスブックは最初のSNSではないし、アップルが初めてのコンピューターを作ったわけではありません。"
"エネルギー業界においても、アメリカではかつて数千もの電気会社がありましたが、競争を経て、ほんの数社へと集約されていきました。"
"──現時点で、勝つ見込みのある企業はありますか。
ゲーム会社だと思います。まずは多くの人が遊びたがるゲームから始まり、それが仕事など他の用途にも使えると分かり、どんどん広まっていく。こんな展開は大いにありうると思います。"
"ミラーワールドの実現には、スマートグラス・AI・5Gの3つが必須だといえますね。それにはまだ時間がかかるかもしれません。ただ、私はテクノロジーに関して、とても楽観主義者です。
中でも、AIにはとてもわくわくしています。AIは、火や言葉、印刷、電気に匹敵する、世界を大きく変える力だと思うからです。我々はまだ、AIの夜明け前にいます。食べ物やスポーツ、宗教、軍隊、学校など、これからもっと、あらゆるものに影響を与えていくようになるでしょう。"
注目のコメント
「これまでの歴史を振り返っても、今独占的な地位を築いている会社が、次のフェーズも制することは、ほとんどありません。」
いわゆるイノベーションのジレンマというやつですね。
ビル・ゲイツ氏退任のときに記者が「ライバルは誰か?」と質問したところ「どこかで小さな会社をおこし、自宅のガレージを作業場に何かを生み出そうとしている若者たちだ。」と回答し、それが後のGoogleだったというのは有名な話です。
ただし、メタバースで欠かすことができないであろうと思われるヘッドマウントディスプレイ (HMD)の雄であるオキュラスをFacebookが買収したのは2014年。実に7年も前のことです。この頃からFBは「次の時代はメタバース」だと強く信じていたことになります。そういった意味では、本当にFBは覇権を取れないのかも実は注目しているところです。
ザッカーバーグ「2004年当時、SNSの未来を本気で信じていたのは、恐らく僕たちだけだったんでしょうね。」
https://medium.com/@4chikara/%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0-2004%E5%B9%B4%E5%BD%93%E6%99%82-sns%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%82%92%E6%9C%AC%E6%B0%97%E3%81%A7%E4%BF%A1%E3%81%98%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%AF-%E6%81%90%E3%82%89%E3%81%8F%E5%83%95%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%AD-97e0c482d554インターネット、SNSの「次」にくるものとして、WIRED創刊編集長のケヴィン・ケリー氏は「ミラーワールド」をあげています。最近話題になっているメタバースにも通じるこの概念、いったいどういうものなのか。ケリー氏に解説してもらいました。方向音痴の身としては、場所・時間も含めて検索可能になる未来はわくわくします。
スマホに代わるディバイスが生まれ、進化したミラーワールドが見られるのはいつぐらいになるでしょう。重たいヘッドセットやスマートグラスをつけて生活するのはむずかしい。コンタクトレンズにバッテリーやGPUなどが組み込まれれば、多少使えるかもしれません。
ただ、デジタルが進めば進むほど、アナログが見直されることになるでしょう。地球を含む大自然をデジタルに変えることはできない。現実世界の補完としてのミラーワールドです。