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江戸時代は、250年の泰平の時代であるとともに、250年の停滞の時代でした。
 人口は3千万人からあまり増えませんでした。
 明治維新後、義務教育と医療の改善、そして経済が世界とつながったことで、日本の人口は50年で倍増しました。戦後も、2000年頃までは人口増加期が続きました。
 経済が世界とつながり、輸出入と生産と雇用が増えていくことは、人口を増やすうえで、従来は非常に大きな効果がありました。
 今、日本の生産と雇用、そして人口は減り続けています。これは、日本が鎖国したためというわけではなく、通貨の力関係と、中国の台頭によるものです。日本は世界の工場ではなく、そもそも製造業が以前ほどはもうからない仕組みが世界的につくられてきました。
 グローバル化はとどまることはなく、資産は移動し続けるし、日本政府はもちろん、中国政府ですら資産の国外持ち出しは止められないでしょう。
 そういう意味でも、「鎖国」とは違うのですが、資産をグローバルに自由に動かしていける人たちと、そうでない人たちとの格差は広がり続けます。
 たぶん、グローバル化によって、資産を増やし続ける少数派と、とり残されて資産を蓄積できない大部分の人たちの格差が広がるでしょう。江戸時代の、みんな貧しく、という社会とは違います。
 米国でトランプ派とリベラル派の争いというかたちで起きている分断、というのもこういう格差から発生した分断で、同様の分断は中国やインドを含め、世界中で起きています。
 そこで、政府ができるのは何か、が問われてきます。トランプ氏とか、習近平氏とか、やり方は違いますが、内向きになって、自国民のとり残された人たちの生活を優先する傾向はあります。これは、米国や中国は自国が大きいからいいのですが、日本の場合、内向きだけでは生活水準の維持もむずかしいでしょう。
すごく面白かった。絵もそうだし横ばい力もそうだけれど、「日本とアメリカの違いをきちんと理解したうえで議論する」ということが実は本質的であると思いました。「格差」という言葉1つを取ってみてもメジャーとリトルリーグが同じ「野球」としてとらえられている感が大きいので。
すごく面白くて、フムフムと頷きながら引き込まれるように見終わりました。世界を相手に戦える巨大産業が自動車だけになり、それさえ先行きに?マークが出て日本が世界から離れてネオ鎖国状態になって行くだろうという冒頭のセッションの話から、トップ10人への増税で30兆円集められるほどの金持ちがいない日本では、分配を強調して分断を煽るより貧困対策を重視して稼げる人に稼いでもらう方向を考える方がよかろうという最後のセッションの話まで、殆どすべてに納得です。( ..)φメモメモ
ただ、今では日本は石油も天然ガスも鉄鉱石も肥料も飼料も食料も海外に頼っていて、石油と肥料の輸入が止まったらコメすら国内で作れなくなるのが現実です。電気もガスもない生活を受け入れるなら別ですが、日本は資源の豊かなアメリカや中国以上に世界との繋がりが必要な国家です。鎖国状態に陥ることを避け、輸入と広い意味での輸出との間で生まれる価値を高める努力が欠かせません。
日本は新しいものを生み出す力は弱いが“横這い力”は強いとのことですが、かつて日本は電機産業、自動車産業を世界に飛躍させ、半導体も蓄電池も太陽光パネルも液晶も日本が生み出し日本が育てた産業で、日本の社会と日本人は新しいものを生み出し世界を席巻する力を持っていたのです。自動車以外の産業はすべて輝きを失いましたが、“横這い力”は何らかの原因でイノベーション力を失った日本が甘んじて受け入れているだけで、決して本意ではないでしょう。
世界が成長する中で日本が横這いに留まるということは、今の豊かさが続くということではありません。日本のGDPが輸入した資源の上に築かれている以上、成長して豊かになった国々が停滞する日本を尻目に高い値段で資源を買い始めて我が国が買い負ければ、日本の経済的な豊かさは衰えます。日本を鎖国状態に追い込み日本人をこれ以上貧しくしないため、日本をベースに世界に羽ばたく産業を生み出す努力は今後も欠かせないように思います。(^^;
2021年、個人的にものすごく気になっていた成田悠輔さんに、今年の終わりにお話が聞けて嬉しかったです。

めちゃくちゃ興味深い未来図を極めてロジカルにお話しいただきました。
決して暗い未来図ではない、とおっしゃっていたのが印象的でした。

無料なので、本当たくさんの人に見てもらいたい。
成田さんが話された「成長(と貧困対策)」、そして岸田首相が提唱する「新しい資本主義」に関して思う事を率直に述べます。

まず、「新しい資本主義」に関してです。僕の印象では、「新しい資本主義」は、富裕層への課税による「富の分配」だと思います。正直、社会主義と何が違うのかわからないです。そもそも何故こんな事を言い始めたのかもわかりません。貧困層と中間層のQOLが上がらないのは、富裕層の問題ではなく、政治家が国家レベルで日本を経済成長させられなかったからだと思います。むしろ富裕層は多額の納税を行って、国に貢献してきたはずです。にも関わらず、貧困層と中間層のルサンチマン(弱者が強者に対して抱く「恨み」や「嫉妬心」)を煽り、富裕層を締め付け、稼ぐ才能を持つ方々の稼ぐ意欲を削ぐなど、彼ら・彼女らがしてきた尽力をなんだと思っているのでしょうか?僕はただの学生なので、腹を立てるほどの立場でも有りませんが、客観的に考えて違和感しかない方向性です。平均値の低い社会主義を目指しても、皆が不幸になるだけだと思います。

また、考えた方が良いと思うのは、資本主義はグローバルなゲームだということです。動画の中で成田さんが「日本の(経済的な)横ばい力はすごい」と仰ってましたが、これ僕は違うと思います。何も素晴らしくないと思います。日本単体で絶対的な数字を見ると、日本の経済は安定していて良さげに見えますが、世界各国の経済成長と比較して相対的に見ると、ただジリ貧なだけだと思います。外国に日本の価値のあるものを簡単に買われて、日本は外国のものを全然買えない、そういう状況です。

したがって、日本が国として幸せになりたいのであれば、やはり、他国に資本主義における競争で勝ち抜いて、今よりも稼ぐ「成長」が必要です。

問題は「誰が」「どの産業で」稼ぐのか?という事です。具体的な答えは無いです。しかし抽象的な答えを挙げると、「稼ぐ才能のある人」が日本で然るべき援助や規制緩和の追い風のもと、新産業を生み出すほかないと思います。成田さんは、日本が世界と戦えている大きな産業は「自動車産業」しかなく、それも危機に瀕していると仰っています。ならば、資本主義で生き延び続けるに新産業を生み出す必要があります。

分配についての議論は、トップの方々が才能を爆発させて、日本の経済成長を牽引して下さってからで十分だと思います。
直接お会いする予定が、オミクロンの影響で叶わず。しかしiPadで描いてもらったスケッチは流石でした。足下の日本に入国しづらい怨嗟の声に始まり、ネオ江戸とも呼べる日本の未来像を語ってもらいました。
ちょっとメタ的なコメントになるのですが、成田さんのワードセンスが光っているなと感じました。

>『ネオ江戸時代』・『捕捉能力が低く情報解像度の低い通過』・『横ばい力』

パッと聞きでなんとなく分かりそうで、でもその本意は何なのかはしっかり話を聞かないと分からない。そういう意味で「しっかり話を聞こう」という気を自然と起こさせてくれました。
会話におけるフックの仕掛け方が上手とも表現できると思います。

他のコメントで議論が多く見られるのも、きっとこれが効いているからこそというのもありそうですね。
StudentPickerの木戸さんの意見も踏まえて一大学生として僕の意見も書きます。

新しい資本主義について
木戸さんと同じく社会主義との違いは僕もよくわかりません。実際多分中身も決まっていないのでしょう。ただ、資本主義と社会主義は二元論ではなく、ある程度グラデーションのあるものだと思っているので、日本がどの位置に立場を取るか次第かなと思っています。

成長と分配について
成長と分配の話で言えば、成長があるから分配があるのだと思っています。まずは成長がないとみんなで緩やかに貧しくなっていくだけだと思います。日本は成長してないので、まずは成長を目指すべきだと思います。

日本の横ばい力
ちなみに個人的には、成田さんの「日本の(経済的な)横ばい力はすごい」は結構皮肉な意味もあると捉えてます。良くも悪くもStableですよね日本社会。だからワクワクしない。以前Weekly Ochiaiで落合さんと対談した際もこの話をしていたので僕はそう感じました。

日本の特徴は「『グランドデザイン』がない社会」だと思うんですよね。以前落合さんもおっしゃっていましたが。もうスティーブ・ジョブズやイーロンマスク待望論はやめた方がいいかもとさえ思います。
成田さんはいつも客観的にわかりやすく話されるのでとても引き込まれます…!他国との構造的な違いなどを正しく理解した上でどうあるべきか・どうすべきかを議論する。これめちゃくちゃ難しいですが何よりも重要だなと改めて考えさせられました。
通貨のデジタル化によって、課税・分配などをスマートコントラクト的に埋め込む、ということか?
でもそこが一体となったとしても、捕捉性は高まるが、結局それを有利に組み込んだ通貨にシフトして、グローバルな超富裕層の異動は止まらないのでは?
そもそも超富裕層は有限人数、なので近年は資金移動が捕捉しやすくなっている側面もある。その一部の捕捉のためにスマートコントラクト的にするよりは、一国ではなく国際間の税制改革・協調の方が現実だと思う。
一方、そのためにデジタル化しながら通貨統合をするというのは、ユーロの例を見ていても通貨による競争力調整が減ったり金融政策オプションが減るので、そこまでは利害一致できないのではないかと思う。

ネオ江戸時代、経済・経済成長が全てではないし、文化含めた無形的・非通貨的な価値の認識は重要だと思う。一方、良くも悪くも、通貨の基本機能の一つである価値尺度は、暴力的に数値化して、数値化されると人間の心は乱れる。数値化は今後も途絶えることはないだろう。
今はまだ経済成長をしていなくても一定の経済ポジションがあるが、それが崩れればそうもいっていられなくなる。なので経済自体は重要だと思う。
ただ、ドットコムバブルから現在にかけて、情報自体の価値は高まっているものの、リアルに浸透もしている。情報や仲介単体だけで限界があるから、物流機能を持つAmazonが生き残ったり、一種の仮想的だが空間的な機能を持つメタバースなども注目されていく。日々の生活だと、コンビニで何かを買う数百円とかは気軽なのに対して、アプリでの数百円はそうでもない。
人間が実存するものだからこそ、情報価値は上がっても、実存するモノ自体は必須だし、情報がリアルに浸透するからこそモノ自体の企画・製造能力がイノベーションの限界か突破口があるかでより重要になる可能性もあると思う。個人的には、その観点でモノづくりなど含めて、未来への希望も含めて過度に楽観も悲観もしたくなく、粛々と価値づくりを全方位でやっていくことが重要だと思っている。
この連載について
2022年の日本と未来はどう変わるのか。そして、どう変えていくか。そんな未来絵図を描いてほしい10人を、NewsPicks編集部が選定しました。それぞれのスケッチとともに、希望のある未来を動画インタビューでお届けします。