「お前らを漁師に戻す」ソマリアの海賊をあっという間に消滅させた"すしざんまい社長"の声かけ
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農業も漁業も素材提供の段階ではビジネスの発展に必要な原資を確保するほどはなかなか儲けられない。なぜなら投資しても安定して生産できる見込みが立ちにくいから。それを踏まえてそれなりの値段で継続して買い取るすしざんまいの取り組みはバリューチェーンを変えたんだろうな。
注目のコメント
この記事をすぐに信じる人が多いことがとても興味深いと思っています。Yahooのコメントも肯定的なものが多い。仕事があれば人は改心するのだ、ビジネスで社会課題は解決できるというのは人々の日々の生業を肯定してくれる。アフリカの暗黒面を解決できると感じるのは気持ちを軽くしますし、アフリカとすしざんまいという意外性は、その面白さにおいてリープフロッグなどと近いものがあります。また、日本はすごいのだと肯定もしてくれます。
初出の2016年当時、すしざんまいさんに直接確認したのですが、ソマリアにはまぐろを陸揚げすることができる深さや設備が揃った港がなく、「ソマリア国内にマグロの冷凍倉庫や流通設備の整備」も行っていない、ソマリア沖でまぐろを捕獲し日本の店舗で出しているだけとのことでした。つまり、ソマリアの海賊に仕事は与えていないし、漁師にもしていません。
初出の媒体は「ハーバー」・ビジネス・オンラインで、この記事を書いた人もハーバードでなくハーバーを見たのではないかなあと思いました。
追記
記事元のプレジデントオンラインが、事実誤認として記事を削除されています。
https://twitter.com/Pre_Online/status/1474220930276954113
朝日新聞がすしざんまい(喜代村)に取材し、海賊消滅に貢献していないと確認しました。
https://digital.asahi.com/articles/ASPDS4QB9PDSOIPE00G.html
ただ、記事にある、社長が「ジブチからソマリアに入った」「ソマリアで技術指導した」は、かなり可能性が低いと思っています。ジブチとソマリアの間は陸路で旅ができるような治安状況でないこと、もし旅をされたならノンフィクション作家高野さん並みの冒険旅行ですから、社長は具体的な経験をもっとお話されているだろうこと、これまですしざんまいが出している写真はすべてジブチに見え、ソマリアの写真が1枚もないのは不自然なことなどからです。
すしざんまいはHPで「ソマリアの海賊の話ってホント?」という説明をされていますが、すべてジブチでのできごとで、ソマリアには行っていないと(暗に)書かれています。
https://www.kiyomura.co.jp/tuna-king/legendNewsPicks上の識者の方々のコメントが各記事のファクトチェックの役目も果たしているのが健全ですね。世に溢れる情報を精査する上でも助かります。インターネット上や新聞の記事は検証されていないものとして見たり複数紙や他媒体を当ったりするのは当たり前になりつつあります。